市川猿之助奮闘公演＠新橋演舞場、夜の部

皆さん、おはようございま～す竜雲です。
昨日の新橋演舞場はイープラスの貸切公演で、私も夜の部だけ行ってまいりました～



前回見た時には「楽しい！澤瀉屋ワンダーランドだよ～」と思ったのですが、昨日の感想は・・・

猿之助さん、超ガンバレ！でした。

だって・・・　こんなに早替わりをして、こんなに長時間なのにこんなに踊って・・・　

しかも舞踊が色々なパターン（女形しっとり舞踊あり、『悪』の面をつけてコミカルな踊りあり、傘を使った踊りあり、雷の踊りあり）があって、そのどれもが素晴らしかったのです。
そしてふと思いました。
これ、ゼッタイ大変だよ。って・・・

この公演は「市川猿之助奮闘公演」なのですが、、、

ほんとに奮闘なんですもの

昨日の私のお席は３階の宙乗りが吸い込まれる黒いところの横でした。
見たかった化け猫の宙乗りが前から全部見えました☆

もちろん、憧れの門之助さんの本水立ち回りも堪能しました

しかし猿之助さん、十八役もお勤めなんです。
あのクオリティで全てのお役を勤めて、全ての舞踊を踊って・・・　

そして昼間も邪体のお役をやってらっしゃるわけですよ。かなりの勢いで。
大変に決まってます

昨日はイープラスの貸切（観劇会、とか言ってらっしゃいましたか？）だったみたいですが、蓋を開けてみれば客席は全体的にコアな歌舞伎ファンだらけだったような印象でした。拍手も厚かったですしね。

そして最後のお半・長吉の物語のところ、やっぱり竜雲はお半（紫の被りものをしている時）のダブルはやっぱり市川笑野さんなのではないかと思いましたが、皆様どう思われます？

それから、やっぱり猿之助さんの板を踏み鳴らす「ドン！」も丸い音で心地良かったです。
そうよそうよ、これなのよ！この音ですよ　

中村隼人くんは、やっぱり台詞に色気がまだないので、お若い方ですしこれからがんばれー。（←竜雲の個人的な感想です）台詞回しの色気というか艶というかそういうの。モテる男性のお役なのに、ちょっと残念だわ～って。
なんでこんなに何回も書くかというと、民部之助というモテる男の人と　おまつ・お袖の姉妹のお話は二幕の主なサイドストーリーで重要なんですよ、だからです。そう感じずにいられなくて。

しかしこの民部之助、おまつ＝松山太夫と未来を共にと誓ったと語り、「民部様、ござんせいなぁ」と妹お袖を放っておいて二人で奥へ行くという心を見せたくせに、松山太夫の顔が醜くなってしまったら（そして廓勤めに出ることが決まったら）手の平を帰したように妹のお袖の方と夫婦の約束をしたりして、「あなたさっきまで姉のおまつの方としっぽりいい感じでしたよね。ろくでもない人だわ、はっきりしない人ね、一体どっちが好きなのよ」と思いました不実でいやな男の人なんですよ（笑）

でも歌舞伎の世界ではモテモテ色男とはそういうものだったのかもしれないですね（笑）
昔は今よりもおおらかだったみたいですし。特に江戸時代は。

それから海中シーンが私は大好きでして
ヒトデが側転したりでんぐり返しをしたりすると拍手したくて仕方なかったんですが、あとタコの登場も！
誰もしなかったですよ・・・　竜雲、しそうになってました（笑）

エビの着ぐるみ、ヒトデの着ぐるみ、タコの着ぐるみ！竜雲は妙にワクワクしてしまってました（笑）　特にあの可愛いでんぐり返し＆側転のヒトデさん。中の人は誰なのかホント知りたいです。

泳いでいる猿之助さんの下の方に泳いでいる魚たちも人力です。
ワクワクする演出、クレーンで客席にせり出してくる猿之助さんに大拍手でしたね　竜雲、３階からでしたがかなり楽しんで見てました。楽しかったなぁ　

個人的には、宙乗りを前から迎える席で観たのは昨日が初めてで、今までは特に宙乗りを前から迎えたい願望はなかったんですけれど、十二単の化け猫の宙乗りはそこで観たかったです。絶対に綺麗だろうと思ったので。案の定、綺麗でした　あまりに近いので黒いところに吸い込まれる前に「四代目～！」言いましたよ（笑）あの奮闘っぷりを観て応援しない人はありえない。それくらいの今月の猿之助さんですね。

終演後は、Ｋさん命のすとーむちゃんと、松竹座でお会いした猿弥さんのファンの方といっぱいお話ししました（笑）待ち合わせをしていたわけではなくて、半分偶然お会いしたのですけれど、こうやって熱いファンによって歌舞伎が支えられているのですねぇ　・・・なんて、自分のことは棚にあげて思ってしまったのでした（笑）　

そんな感じで楽しかった夜の部観劇でした～
それでは～

あっ！そうだ！！今日は私、お昼休みに歌舞伎座の写真を撮りに行こう♪
本日歌舞伎座は千穐楽なのです。

中村勘三郎さんと一緒に客席から見ていた気持ちになりました。
十月大歌舞伎。ご出演の皆様、関係者の皆様、おつかれさまです！本日も良い公演を！