綺麗な「太閤三番叟」!@観劇レポ | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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鎌倉芸術館にて、昼夜 巡業中央コースの舞台を見てまいりました。

太閤三番叟。

昼夜見て、わかりました。
本日の太閤三番叟は「綺麗な三番叟」

市川右近さんのと市川笑三郎さんのを両方見ておりますので、印象の違いなども書きますね~。

右近さん=武将っぽい
笑三郎さん=貴族っぽい

笑三郎さんの三番叟は綺麗でした。
貴族の舞のようでした。でもちょっとおとなしめなの。普段が女形さんだからでしょうか。
後半でイケメン刺客4人が襲ってきてからも舞踊的でした。

右近さんの三番叟だと「立ち回り」、とっても豪快なんです。タテの教科書のような熱い立ち回りの連続だったんですが、笑三郎さんは立ち回っていても踊りに見えました。なので、『後半は立ち回り!』って感じではなく、『ずっと舞踊演目』ですね。

笑三郎さんは、ひらりひらりという感じ。
源義経が五条大橋でこういう感じだったんじゃないかと思いました。凛々しい強い立役姿の笑三郎さんは滅多に拝見できないので貴重な機会でした。

右近さんはバッタバッタと敵を倒す感じですよね。私はけっこう、熱くバッタバッタが燃えるのかも(笑)
私は大伴黒主とか好きな者ですので(笑)なんとなくお察しください。

(あと、右近さんは「間」が絶妙です。ドン!と足を踏み鳴らしたり、バーン!と板に膝をついたりの間。
間の取り方が巧いですよね。リズム感がいいのかな。けっこうあの足踏み鳴らしが好きかも)

それから、淀の方の市川笑野さんが可愛い~~音譜
私が男なら側室にしたいー!!ニコニコ
踊りも、若々しい踊りが、お若い役者さんに似合ってらして良かったです♪

笑野さんという役者さんは、独特の表情をしてらして、、、

モナリザ的?
こういう気分の表情ですよ~っていうのがわからない、不思議な微笑みをしてらっしゃると竜雲は思います。

フレッシュな感じが、初々しい淀の方らしく、ほんとに可愛かったです♪
見ながら「そりゃもう側室にしたいよね音譜」とオジサンみたいだった竜雲(笑)

男性諸氏、いかが思われましたか?
竜雲が太閤なら、あんな可愛かったら側室にしますよ!チョキ

右近さんがご休演なされたのは本当に残念に思ってますが(もう1回観たかったなぁって気持ちはそりゃありますよ~)・・・でも、お若い役者さんの活躍の場がこうやって与えられたということは喜ばしく思わなくてはいけませんね。

笑也さんの踊られた翁の舞踊はいつも見られる可愛いお姫様の顔ではなく。
重厚な様を拝見していると、笑也さんの政岡が見たくなってきました!!
笑也さん、女武道役もいいかもニコニコ

4人の刺客は花四天と呼んで良いものなのか違うものかはよくわかりませんが、おもだか屋のイケメン役者さんたちなので、密かに人気高いの知ってます(笑)

おんなじ花四天なんですが、シンが右近さんだと熱い立ち回りで、シンが笑三郎さんだと舞踊に見える。こはいかに。

不思議ですね。

太閤三番叟という演目も、三番叟を踊られる役者さんの色によって全然違うものに見えるのですね。

誰が踊っても同じ演目ではないところは獅子なんかと一緒なのだなぁ。
太閤三番叟も、かなり役者さんの色にダイレクトに直結している演目だったのですね!

そんな感じの感想でした。

それでは~