これは歌舞伎でも何でもなくて、普通の時代劇ですね~。
しかしタッキーの声がいい。マイクを使っているといっても、よく通る声ですし、やっぱり大きな舞台をこなしてきている人だわ。源頼朝と源義経を2役やってましたが、頼朝は最初は声だけの出演で、誰の声かわかりませんでした。途中で頼朝が舞台に出てきて「ああ、タッキーだったのね!」と。
本当にいい声だと思いました。
義経がモチーフとくれば、欠かせないのが弁慶。
歌舞伎ファンがイメージする弁慶って、ざっくりとこんな風でしょ?
(イメージ画)
ところが「滝沢歌舞伎」の弁慶はなんと、京本政樹さんなのです!
こんな↓でしたよ
(イメージ画)
全然歌舞伎の弁慶とは違う~(笑)
でも私は生で京本政樹さんを見れたの初めてだったので嬉しかったかもー(ミーハーだなぁ・笑)
京本政樹さんて全然 歳をとらないなぁ・・・ なんであんなに綺麗なの?
しかも京本政樹さんの息子さんも出てるよ、と聞いていたんです。
京本大我(たいが)くん。
それがまた綺麗な顔立ちで!死んでしまうお役なんですが、目を閉じた顔なんて女の子に見えたくらいです。
友達にきくと、京本大我くんはジャニーズジュニアに入ってもう10年くらいのベテランで。
ちゃんと歌も踊りもがんばってやっているのだそうです。確かに踊りも上手かったです。すらっとしてて、ジュニアたちが並んで踊っていても、ちょっと目を引く感じ。
安宅の関の場では、ちゃんと富樫も出てきました。
流れはほぼ、歌舞伎の「勧進帳」と同じ。解釈はまさにそのとおりという。
「勧進帳」を現代語に翻訳した感じになってました。
なので、「滝沢歌舞伎」を見た方が、五月の團菊祭の「勧進帳」を見たら「ああ、同じだ」と思われると思います。(皆さん、「勧進帳」も見てみてね~ちょうど五月の歌舞伎座でやってますよ♪)
義経の衣装、勧進帳の義経によく似てました(笑)。富樫もやっぱり水色の衣装でしたし。冠の形は違ったけれども。富樫といえば水色なんです!(歌舞伎でねっ)
最後に雨の中で殺陣があるのですが・・・
本当に、本物の水を使って舞台に雨を降らせてて驚きました!水たまりができるほど本気で雨を降らせてましたね~。(舞台に組まれた傾斜もびしょびしょに濡れているのに、誰も滑ったりしない・・・)
その殺陣のシーンはとっても良かったです。
滝沢くんは、やっぱり大きい役や大きな舞台を色々やってきた人だな、とその殺陣のところでは思いました。
何といっても声がいい!それは舞台をやる上での武器です。
途中、よくわからない内輪ネタとかもいっぱいありましたけど(内輪ネタというか、いつも通っているファンの人ならわかるのでしょう、というもの)、それはこういう舞台にはけっこう付き物です。
劇団EXILE+片岡愛之助さんの舞台でもそういうのはありました。
お芝居の最後の〆がタッキーの「WITH LOVE」という歌だったので斬新でした!!
お芝居の〆が歌!こういうの、歌舞伎にはないからなぁ~
しかし歌の時もタッキーはずっと真顔で。きっと幕が下りるまでは気を抜かず全力投球なのでしょう。
真面目な人柄が見えるようでしたね~。
私は、タッキー&翼はわりと好きなんです。
生でタッキーが見れて嬉しかったな♪っていう気持ちもありました。生京本政樹さんも嬉しかった♪
(ミーハーかっ!)
なので、ちょっと甘いかもね(笑)
最後にカーテンコールがあるのですが、スーパー歌舞伎セカンドなどで体感した本気拍手と比べると、会場のみんなあんまり本気拍手じゃないんですよね。パチパチパチって感じで小さい・・・
こんな感じなの?「うぉおーーー!!」って全力拍手している人は、見渡す限りいませんでした。
(歌舞伎だと、観客、面白い時には全力拍手ですもの~~)
皆さん、リピーターが多くて見慣れているからなんでしょうか。
でも最後、みんなさっと立ち上がってスタンディングオベーション!友達が「いつも立つんだよ~」って言ってました(笑)そういうもんなんだ(笑)
2幕は雨の中の殺陣が視覚的に良かった。それに尽きますね!
殺陣はなかなか見甲斐があります。
お芝居としては、感動するとか、心に何か残るとか、そういう感じではないです(笑)
でもお芝居のタッキーの声が予想以上にいいので、それは良かったなぁと思いました。
(あの声を聞きに行くファンもいるんじゃないかな? 好きになったらクセになりそうな声でした)
2幕は友達も睡魔と戦う時があると言ってました。(けっこう客電が落ちている場面が多いですもの)
私は初めて見るジャニーズの人たちのお芝居なので、なんか物珍しい気持ちもあって、落ちずに見ましたよ~♪
あと、歌舞伎のところを再現しているのを見たり、ショウの部分を見たりして思いましたが、ジャニーズの結束力は強いです。座長のタッキーを中心として、みんなが一丸となっている様は感じましたね
でもタッキーみたいに影響力の強い人が、こうやって日本の良さを伝えようとしてくれているのは良いことですよ 歌舞伎のことも本当に好きでいてくれているのですねぇ
なにげにちょこちょこ「歌舞伎のみかた」的なことも言ってくれていたので、ちゃんとやりたいことは伝わりました。あんまり『和の世界』とは思わなかったけれど、本当に『歌舞伎の好きなタッキーによるエンターテインメントショー』でしたよ。
第1幕みたいな感じで全部やってくれたら面白いですよね~。
それか後半(第2幕)はいっそコンサート(タッキーのショー)にしちゃうとか。
いやいや。それをしていないのは、多分、ジュニアの人たちの舞台力を上げるための実践の舞台でもあるからなのでしょう。友達に聞いた話、ジュニアの人たちも最近は舞台にいっぱい出ているみたいです。
「出ているうちにうまくなる」を、彼らほど小さな頃から実践している人たちもタレントさん業界の中にはいませんからね。ファンはそれを見守っているのですよね。
でも、こうやって異ジャンルの舞台を見ると、いかに私がいつも見ている歌舞伎は客席に向けてエネルギーを発散しているものかと思うわけです。歌舞伎ほど、舞台と観客とのエネルギーの交換を感じる舞台はありません!だからこそ、舞台の上の役者さんも観客も全力
そして私はそんな歌舞伎が大好きです
というわけでこれからも歌舞伎女(かぶじょ)の全力愛で、この歌舞伎ブログもお届けしていきますね~
それでは☆番外編終わり(笑)
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