小姓 弥生が居た@「春興鏡獅子」国立劇場 | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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絵師のはしくれ、西本竜雲のブログです。自分で描いた歌舞伎役者絵をこちらでご紹介させていただきます。ほぼ毎日歌舞伎関連のことを綴ってます♪★励ましのお便り、歌舞伎の役者絵(油絵)のご依頼等はryuun . kabuki . pictures@gmail . com まで♪←スペースなしで

皆様、おはようございます、竜雲ですラブラブ 

実はですね~~、昨日 門之助さんの笑顔を思い出して過ごしたい、と書いていたわけは、なんのことはない、私がまたひとつ歳をとった日だったからなんです。

で、なんかたまたま休みになってしまったので、本当は門之助さんの舞台を見て過ごしたかったんです。でも名古屋は遠いですから、ぷらっと「門之助さん、来ましたよ~ハート」ってわけにはいかなくて泣く

せめて大好きな歌舞伎を観て過ごしていたい、そう思って国立劇場にぷらっと行ってきました。
(ぷらっと行けてしまうチケットの安さ、近さは罪ですよね。シネマ歌舞伎より安いんですもんね~)
国立劇場は、3階席の端っこまで満員御礼でした!大入りです。

しかし私はかなり体調が良くなくて、大好きな「熊谷陣屋」でまさかの寝落ち( ̄□ ̄;) 
そう、残業続きで、どうも体調が良くないのです。寝込んでいたほうが良かったってことだったのでしょうね。勿体ないですが、いい場面を見れませんでしたし、泣く余裕もなかったという。なので「一谷ふたば軍記」の昨日のレポは割愛させていただきます泣く ああ勿体ない。そんなにしんどいのに行くなと、自分でツッこんでしまいましたあせるそれでも歌舞伎を観ていたい。

でも「春興鏡獅子」の時は大丈夫でした。一幕見だったと思って・・・気を取り直して拝見。

舞台には、今までに見たことのない女形さんがいたのです!

9日に拝見した時には舞台には「染五郎さん」がいました。「大曲に挑んでらっしゃる染五郎さん」が。
「人が挑む姿とはかっこいいものだ!」それが、一昨日書いたレポです。

ところが、昨日拝見したのは、全然違ってました!たった数日でこんなに変わるものなんだろうか。
舞台に居たのは、今までに見たことのない女形さんでした。

「あれっ!?染五郎さん、色っぽくなってる!」 


動き方が柔らかく、女形の動き方。表情も女形さんのそれでした。
なので、日本舞踊では何と呼ぶものかわかりませんが、ぴたっと静止するポーズの時も、綺麗でした。
体全部が柔らかく動いてて、本当に綺麗な舞踊でした。
二枚扇も堂々とされたものでした。

なので舞台にいたのは紛れもなく「小姓 弥生」。

たった数日でこんなに変わるものかと、その美しさに惚れ惚れでした。見事な小姓弥生でした。
きっと終演後もお稽古をされているのでしょうね。でないとたった数日でこんなに磨かれるはずがないですもの。

獅子頭を手に取って、怯えながら引っ込んでゆく弥生。

それから胡蝶の精。やっぱり可愛いちょうちょ 
後見の猿四郎さんを確認。ずっと横目で金太郎くんや團子くんの踊りを見てらっしゃいますね。後で色々アドバイスをして差し上げるのかなぁ、なんて思いながら見ました。
金太郎くんは本当に顔立ちが綺麗キラッ 團子くんは、「澤瀉屋さん」の子役の顔立ちですニコニコ

獅子になった染五郎さんの出。
私、ずっと疑問だったんですが、一回花道を出てきた獅子が後ろ向きにスススと一旦引っ込んでしまうのはなぜなんでしょう?

中味が弥生だから、一旦は恥ずかしくて引っ込んだのをなぞっているのでしょうか?
いや、獅子の姿で「恥ずかしい」もないか・・・あせる 

獅子の毛振りの形もいくつかあることも読んで知っていたのですが、「確かに違う」などと確認しながら
昨日は見ました。

金太郎くんにとっては、お父さんが獅子の拵えで舞台に一緒にいるわけで・・・自分も獅子をやりたいなぁって憧れながら育つのかなぁ、なんて思ったりしながら見てました。きっとやりたいですよねぇ。獅子はかっこいいですもんねニコニコ

毛振りにこめられた気合いのようなものに、昨日は会場が湧いていました。 
「高麗屋ーっ!!」 
大向こうさんの声にも気合いが感じられました。

本当にいい鏡獅子で、昨日は私もなんだか感動してしまいましたキラッ
良い舞台を見ている時につきものの、会場の熱が上がる感覚が、昨日はありました!
なので、すごい良かった!

私も見ていて、ようやく「春興鏡獅子」という演目を掴んだ気がしました。
今までいろんな人の小姓弥生の写真を見ていても、(実際に舞台を見てなかったので)ぴんときてなかったんですが、ようやく、「こういうものなんだ」と分かりました。

体調が良くなかったのですが、行って良かったです。
今日もちょっとしんどいですが、多分風邪だと思うのですよね。職場でめちゃめちゃ流行っていて、みんな引いてる感じなのです。

皆さんも、風邪には重々お気を付けくださいませーラブラブ 

・・・じゃなくて、話は戻ります!堂々とした立派な「春興鏡獅子」でした。
高麗屋さんは弁慶役者さんの御家で、松本白鸚さんや松本幸四郎さんが弥生を踊ってらっしゃる様子はあんまり想像できないのですが、こうやって若旦那が綺麗な弥生を踊れる方で、高麗屋さんも万々歳ですね☆

金太郎くんも綺麗な顔立ちでいらっしゃるので、金太郎くんの小姓弥生も、そのうち見たいですねニコニコ 

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