富士再び!松竹大歌舞伎(巡業東)@練馬 | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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絵師のはしくれ、西本竜雲のブログです。自分で描いた歌舞伎役者絵をこちらでご紹介させていただきます。ほぼ毎日歌舞伎関連のことを綴ってます♪★励ましのお便り、歌舞伎の役者絵(油絵)のご依頼等はryuun . kabuki . pictures@gmail . com まで♪←スペースなしで

練馬文化センター

昨日の観劇の雑感です。
楽しかった色々は追って書くことにいたしまして、舞台がどうだったか書きますね~

練馬、大向こうさんがいませんでした。「来てないの?東京なのに誰も来てないの?」と、ちょっと思いました。

私は・・・いつもどおり「瀧乃屋!」は言いますけれども、「義経千本桜」の時に、義経と静御前が一緒に御簾の中に引っ込む(御簾が下りてくる)引っ込みがあるんです。そこはいつも誰かが「高砂屋!」と言うのを聞いてから「瀧乃屋!」と入れてました。義経と静の関係を考えたらそうあるべきだと思いましたし、また先輩俳優でいらっしゃる梅玉お兄さんを差し置いて、そこで門之助さんだけに大向こうを入れるのは、なんとなく気まずいものですよね。礼儀的にちょっとはばかられまして。。。

なので、ここは「高砂屋!」と入れてから力を込めて「瀧乃屋!」と入れました。

そうなんです。大向こうさんがいない。こういう状況は富士で経験済みでしたが、再びで御座いましたよあせる内心「え~また~?」って思っちゃいました。聞けば、練馬の昼の部のお客様はすごくおとなしくて、もちろん大向こうもなかったとか。

「義経千本桜」の次は「毛抜」です。
・・・やっぱり静か~~・・・ それじゃ盛り上がらないので。

富士に続いて私が大向こうを勤めました。
最初、舞台を見ながら「どうしようかなぁ」って思っていたのです。
でもやはり「これではいけない!盛り上がらなくてはね!」と途中から思いました。

「笑野!」

「笑也!」 私が大向こうで名前を言うたびに、斜め前の女性が筋書きをパラパラめくって顔と名前の確認をされてましたニコニコ この気持ちわかります。私も澤瀉屋さんならお弟子さんたち含めてほとんど全員わかりますが、あんまり見たことのない御家の舞台だと「え~と。今のは○○屋さん・・・名前は??」と大向こうを聞きながら筋書をめくる時があります!面白かったです。

で、粂寺弾正の花道での見得の時に、チョン!と入ったタイミングで「右近!」と入れた時は、これは我が友の東洲斎さんが乗り移ったと思いましたキラッ 言い方も、なんだかこんぴら歌舞伎で聞いた彼女の掛け声にそっくりだったと、自分でも思いました(笑)

私にも、ブログのおかげで各地に歌舞伎友達が居りますので、友達の代理みたいな気持ちになることが多々あります(笑)私の目がモニターになることができれば、そのまま映像を転送して見せてあげたい!そう思いながら観劇していることもあります。

そんなこんなで、富士に続いて2回目ですから、それに「毛抜」の舞台ももう何回も見ましたから、「毛抜」でのタイミングは心得たものになってきましたw

それで今朝、猿弥さんにお会いした時に「昨日はありがとうございました♪いっぱいかけ声を」っておっしゃってくださいましたキラッ 「ないと寂しいですよね~」って私が申し上げたら「がんばったね~♪」って誉めていただきました(猿弥さん優しい☆)

そうなんです!私の声は特徴があるのでしょうか!? 
猿弥さんが聞いて判別できてらっしゃるということは・・・当然、門之助さんも・・・くまモンキラッ

いや。役者さんたち「やたら今回の巡業は静かな会場でも瀧乃屋さんへのかけ声が入るな(しかもいつも同じ声で)」と思ってらっしゃったかもしれませんあせる ワタクシいっぱい行きましたからチョキあせる
でも練馬の四ノ切では出と引っ込みのみにいたしました。劇中でのキメポーズでは入れなかったですよ。

門之助さんにだけではなくて、この巡業で「毛抜」に大向こうがなかった時は、不肖私めが勤めさせていただきました。ないとこの演目、間が・・・もたないでしょう。
(もちろん私みたいな者には必要最低限しかできません。洒落た大向こうとか、気の利いた大向こうなどは一切できません。たかだか歌舞伎女4年生ですから高度なものは不可能なのですビックリマークあせる基礎中の基礎のみ・笑)


「四ノ切」では、源九郎狐がいなくなって、静御前が泣き、源義経が自分の身の上を語っている時に、佐藤忠信(源九郎狐の早替わり=猿之助さん)が障子の小窓から顔を出すのですが、その障子を閉めて引っ込む時に、なんとアクシデント!ドタドタドタっと足音がして、小窓の障子が外れてしまいました目
会場もどよめいておりました。いや~、生の舞台だからこそあるハプニングで御座いました。(四ノ切はもう何回も見ておりますが、障子が外れたのは初めて見ました)

ちなみに私は静御前の門之助さんばかり見ておりまして、障子が外れる瞬間は見逃してしまったのですよ(笑)外れてから、必死に裏で押さえて直そうとしている風なところは見ましたw びっくりしましたね~(笑)生ならではのハプニングも(大したことではなければ)また一興♪

私が門之助さんばかり見ていた理由は、門之助さんの静御前をしっかり目に焼き付けておこうと思ったからなのです。今回の練馬と本厚木で、これでしばらく門之助さんの静御前は見納めですし。(次はいつ、とかわからないですからね。数か月後かもしれないし、数年後かもしれないですから)

昨日は家に帰ってから、忘れないうちにさらっとラフスケッチだけいたしましたよ♪

油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING-DCIM3825.jpg
ちょっとでも描いておけば、新鮮な舞台の空気をとどめておくことはできるだろうから。

しかも、静御前の台詞、今まで他の方が静御前をお勤めの時にはよくわからなかったんですが、門之助さんは台詞をはっきり喋られる方なのでよ~く分かって、「なるほど。こういうことを言っていたのだわ」と今回初めて解ったこともあり、静御前という役柄・性格をより深く掴むこともできましたキラッ

練馬では私はF列。6列目(5列めだと思っていたのは勘違いあせる)に座りました。
練馬文化センターでは7列目から傾斜がついており、6列めはちょっと見えづらかったんです。そうはいっても充分肉眼で見える距離だったのでやはり嬉しく思いましたキラッ 

いい席で観たいという欲望は尽きることがないですね(笑)

練馬の日は蒸し暑く、口上では寿猿さんが「皆様・・・・・・蒸し暑う御座います。市川寿猿です」と言ってらっしゃいましたw 本当に蒸し暑い日で、舞台の上もかなり暑かったのではとお察しいたします。

練馬では、歌舞伎模型を作ってらっしゃる爺!!さんと夜の部の前にご一緒していたので、またそのことについても書きますね~。 

いっぱい書くことがたまってしまっております目汗何から書けばいいのだろうか。

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