絵師としてかくありなん@「傾城反魂香」を見て | 油絵で歌舞伎! KABUKI OIL PAINTING

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絵師のはしくれ、西本竜雲のブログです。自分で描いた歌舞伎役者絵をこちらでご紹介させていただきます。ほぼ毎日歌舞伎関連のことを綴ってます♪★励ましのお便り、歌舞伎の役者絵(油絵)のご依頼等はryuun . kabuki . pictures@gmail . com まで♪←スペースなしで

皆さん、おはようございま~す!



私は昨日も明治座へ。

まじめなお話の前に雑談を(笑)
何回か見てお話を知っておりますと、やはり好きな役者さんに集中してしまいますね。昨日の私はまるで「門之助さん応援団」のようでしたよ(笑)


たぁあきのやぁぁっ!

(ええっ!?)

お腹から声が出てしまい、昼の部ではなぜか妙に堂に入った渋い声援になってしまいました(^_^;)

さて、本題。昼の部の「傾城反魂香」は絵師のお話です。狩野四郎次郎元信も、土佐又平も、私は見ていて羨ましくて仕方ありませんでした。

不肖わたくし西本竜雲も油絵を描く者として、絵筆を取る者として、かくありたいと思うわけでございます。

また、絵というものはそういうものなのだと、改めて思いを強く致しました。

自分も熱い情熱を全て絵に注ぎ込み、自分の描いた絵が抜け出てくるようになればいいなぁと思います。夢があるでしょう?生涯のテーマとして、そんな絵を描けるようになっていきたいという思いが、あのお話を見るのを重ねるにつけてますます強くなるのでありますよ。

その情熱溢れる狩野の絵師のお役の門之助さん、自分の血をもって口で絵を描くと決めたシーンが凛として熱く素敵でした。

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門之助さんはやっぱりうまいなぁ~。

あれはですね~。自分が大切に描いた絵に難癖つけられて縛り上げられた悔しさと怒りもこもっているのでございます。心をこめて描いた絵に根拠のない言いがかりの念が入ってるとイチャモンをつけられちゃ~、絵師としてはそれだけでカチンとくるものですよ(笑)

「見てろ」って気持ちで、内心ふつふつと燃えたぎるものがあると思います。なので襖に自分の血でもって絵を描いた狩野四郎次郎元信の心は、絵を描く者として、よ~く解るのです。

絵筆を取り上げられれば別のもので描くでしょう。極めて自然な行動だと思いました。

で、最後に虎に目を入れる気持ちも解ります。目は一番大事な部分。絵の命はあの瞬間に入ったのだと思います。

四郎次郎の一念が通じ、抜け出た虎が主人を助けてくれました♪
(可愛い虎だぜ~!愛いやつよハート)

そして二幕のどもりの又平もまた、自害を覚悟し、この世との別れと思いをこめて最期の絵を描きました。義太夫が語ってくれていましたが「例え姿が苔むしても、絵は残れよ」と(謠の文句はうろ覚えですが、そのような内容でした)。

深い思いの入った絵は、石を抜けるという奇跡を起こしました。

やはり絵とはそういうものでなければいけないな。と…絵と向き合う姿勢に憧れるお話です。見れば見るほど私の気持ちも強くなるのでした。

そんな風に見る人は少ないかな。でも求めているものがある人ならば、けっこう感情移入してしまうお話だと思います。素敵なお話ですよ♪

なので私は「傾城反魂香」のお話はふたつともかなり好きなのでございます。



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