歌舞伎観劇日記

歌舞伎観劇日記

歌舞伎にはまっています。
初心者ですが、できる範囲で通いつめています♡
ただのつぶやき感想の観劇記録です。

Amebaでブログを始めよう!

また久しぶりの更新です。
なかなか書かないので、一ヶ月まとめての観劇メモです。

見た順に。

*歌舞伎座一部*

獅童さんファンの歌舞伎友のおかげで、初日に花横前方席で見ることができ、大興奮でした。なんていったってめでたい陽喜くんの初お目見得です。

*一條大蔵譚 檜垣・奥殿*

初めて見る勘九郎さんの一條卿。見る前はもうちょっとカッコいいお役が見たいなあと思っていましたが、若い勘九郎さんの一條卿、とても良かったです。作り阿呆の可愛らしさと、キリッとした本性のかっこよさ。特に階段の上で飛び跳ねてからする見得が力強かった。七之助さんのお京、獅童さんの鬼次郎、扇雀さんの常盤御前。

*祝春元禄花見踊(いわうはるげんろくはなみおどり)*

可愛らしいハルくんの初お目見得。初お目見得はだいたい抱っこして登場なのに、ハルくんは隈取もして立派な歌舞伎役者でした。立ち回り、見得、花道での六方での引っ込み。可愛らしくて立派で、お隣のお友達はともかく私も大号泣。獅童さんは緊張なのか、花道での踊りのフリを勘九郎さんと七之助さんのほうを見ながらやってたし、涙流してたり。見守る勘九郎さんと七之助さんの優しい表情も。私の歌舞伎観劇人生の中のハイライトのひとつになりそうなくらい胸がいっぱいになりました。

*国立劇場 「通し狂言 南総里見八犬伝」*

毎年複数回見に行っている国立の新春公演ですが、今年は右近さんが他のお仕事でお出にならなかったので、一度だけの観劇でした。やっぱりお正月気分を味わいがて松の内中に。開幕前に舞台で獅子舞が披露されました。

毎年同じようなことを書いていますが、菊五郎劇団らしい、これぞ歌舞伎!という内容で楽しめました。菊之助さんの美しい前髪のお役を堪能。松緑さんと左近くんの花道での踊りと見得、六方が素晴らしかった。これから左近くんの出番が増えていくんだろうなあ。

毎年の国立通いが無く、ちょっと調子が狂います。手拭いは今年は一回目で当たりました。


*プペル歌舞伎*

もういいかなと思っていましたが、安いお席が戻っていたので好奇心で拝見。今まであまり感動したことがない海老蔵さんの歌舞伎。それでも見なければと思いなるべく見続けてきましたが、今回のを見て、もうほんとにいいや、って思いました。参加している歌舞伎役者が可哀想。海老蔵さんの歌舞伎が劣化しているのも驚きでした。安定してつまらない役者さん、下手だなあって思う役者さんはいるけれど、下手くそになっている役者さんって珍しいのでは?見得も六方もエネルギーがとっちらかっていて気持ちがシラケました。私が見たのはぼたんちゃんの回。ぼたんちゃんは頑張っていました。


*歌舞伎座第三部*

*難有浅草開景清 岩戸の景清 

ちょうど観劇日の前々日に松也さんの休演が決まり、代役の猿弥さんの景清でした。いやあ、いいものを見ました。聞けば当日に代役を依頼されたという猿弥さん。なんであんな複雑なことをひとつもミスするこちなくできるんでしょうか‥?松也さんの景清が見られなかったのは残念ですが、猿弥さんの大きくて立派な景清を楽しみ、大きな拍手をしてきました。客席は大興奮でした。浅草、来年こそは!!歌昇さんが大きな存在感でびっくりしました。あとは‪種之助‬さん!動きが全て綺麗でした。

*義経千本桜 川連法眼館の場*

去年の南座での経験を活かし、花道近くのmyベスト席を取って臨みました。そうは言っても、やっぱり好みの推しの四の切りのほうが自分は好きだったりして、なんて思っていましたが、ほんとにごめんなさい。レベル違いでした‥

猿之助さんの忠信の武将らしさと深み。源九郎狐のいじらしさと身体能力。全てに置いて素晴らしかったです。色々な人の忠信/源九郎狐があっていいと思うし、それが歌舞伎の面白さだけれど、ことに猿之助さんの源九郎狐は「本物の源九郎狐」を見ているような気がしてしまいます。門之助さんの義経、雀右衛門さんの静かも深みがあって素晴らしかった。

感動して泣いちゃうというのではなく、心静かに感動しました。久しぶりの宙乗りでは涙が溢れました。(調べたら私の初めての一等席での観劇が前回の猿之助さんの四の切でした。やっぱりブログつけとくべき)

*歌舞伎座第二部*

第二部は三階からゆっくり観劇。

*春の寿 三番叟 萬歳 *

梅玉さん、芝翫さん、魁春さんの三番叟。梅玉さんと魁春さんの上品さにほのぼのします。

萬歳は又五郎さんと鴈治郎さん。途中でウトウトしちゃったりして、それも歌舞伎。

*新玉の笑いで寿ぐ艪清の夢*

先に観劇した方のレポを見かけてもちっともよくわからなかったこの演目。実際に観劇してもよくわかりませんでした。なんかへんてこりんなお芝居。でも幸四郎さんの歌舞伎への愛(とドリフへの愛?)がひしひしと伝わってくる。時たま幸四郎さんはこういうのやらないといられない体質なんだろうなあ。話題になっていた錦之助さんの髭ダンス、凄かった‥!

(千穐楽の芝翫さんの代役の三番叟。むしろそっちの方が見たかった‥!)


**

この後に続けて右近さんの音楽公演をふたつ。


*清元節演奏会*

毎年恒例の清元節保存会の演奏会。今年で見に行くの3回目です。少しず好みが出てきて楽しい。

栄寿太夫(右近さん)は延寿太夫(父上)と一緒に最後の「権上」にご出演。刑場に送られた白井権八、役人、権八の恋人小紫が登場し、台詞もあり、お芝居のようで楽しかったです。栄寿太夫は小紫。やっぱり流石の女方の台詞、素敵!今年はもっと清元も見たい。

曲としては「鳥羽絵」が断然良かった。白眉がチャーミングな初栄太夫の表情豊かな語り!語りに合わせて身体が動いちゃう太夫さん、初めて見た気がする。見清元の推しの清美太夫と瓢太夫もお声がほんと好き。

*Japan Musical Festival 2022*

清元の翌々日に今度はミュージカル歌手として、錚々たるメンバーの中でご出演。ファンとしてはそれだけで感激。

右近さんは今回のイベントのためのファン投票で一位に選ばれたという「ニュージーズ」というミュージカルから「Seize the day」という曲をちょっぴりソロで。あとは今秋上演するジャージーボーイズのメドレーを。右近さんは耳がいいんだと思う!いつも日本の役者さんの発音にゾワっとしてしまう英語の発音も綺麗だし、何より音を外さない!(声もいい)秋のミュージカルがさらに楽しみになりました。

***

以上、駆け足の観劇メモでした。

もう明日から2月公演の幕が開きます!

今年も楽しくたくさん観劇できますように!私も!皆さんも!!