4月30日に民事再生法申請で6月1日に上場廃止になるニイウスコー。
IBMと野村総研が出資して設立されたいわばサラブレッド的なSI会社だったんだけど、
ひどい会社だ。
上場直後の2003年6月期からすでに循環取引の不正をやってた。
過去上場廃止になったIXIの循環取引のメンバーでもあったらしいんだけど、
グループ内もしくは外部の協力企業の間で、架空の循環取引をして売り上げや利益を水増ししてると、
そのつけは(実態的価値のない)資産という形で企業に蓄積されていく。
この会社ではリース資産や、無形固定資産として蓄積されてた。
実際には価値のないものもしくは架空資産だから、最後に無価値がばれちゃって減損処理で巨額損失だして、債務超過で倒産と。
上場企業でもあるわけだし、そのようなことがないように、
監査法人が監査の際に、資産価値をきちんと査定しなければならないのだけど、
実物資産ならともかく、凡庸性のない特殊なソフトウェアや、顧客用に作ったシステムの価値ってのは、
素人にはわかりにくい。会計士だってITの専門家じゃないから。
IBM出身のエリート社長に説明されたら、
そうですかーってなっちゃったんだろうか。すこしでも疑念があれば外部の専門家に頼んで監査を補助してもらわなきゃいけないけどね。
でもこんだけ爆発的に資産が増えてりゃ疑ってしかるべきで、
大手監査法人(トーマツ)なのにおそまつだな。
ITバブルがはじけてる時期で上場直後からとても業績が厳しくて
すぐに不正に手を染めたんだろう。
粉飾決算の中で増資をして市場から金を得て、
無駄に経費を使いまくり。
役員用の社宅として会社が高級マンションを買ったりしてる。
ふざけてんなこの会社の経営陣は。
(追加)
5月31日終値 94円
5月7日に260円で寄り付いて、
5月12日に153円の安値をつけあと上昇して
5月14日に高値344円までつけたみたいだね。