☆参勤交代の旅 初日(07/06/27) | 九谷焼八代当主 参勤交代への道

九谷焼八代当主 参勤交代への道

九谷焼八代目当主が、2007年参勤交代の道を歩んだ記録を残します。

いよいよ参勤交代が始まりました。

 

朝の5時20分、先祖の墓に花を添えお参り。

その後、金沢城へと向かいました。

 

5時半という早朝にも関わらず、友人達が続々と見送りに集まって下さいました。
6時のスタート直前、テレビ金沢とMROさんから取材を受け、6時5分頃に出発です。

 

 

順調に歩き出し、森本を過ぎたあたりから通勤時間帯に入り、交通量が増えてきました。
道が狭いため危険と判断し、そのため倶利伽羅峠の入口まで自転車に乗りました。

 

 

倶利伽羅峠の入口です。
ここからは徒歩に切り替え、うっそうとした林道を一人で歩くわけですが、いきなり「熊に注意!」という看板が。
歩いている最中も、蜂やらマムシやら色々な看板があり、ビクビクしながら急いで抜けようと試みましたが、急な坂道で、路面が湿っているためスムーズに歩けません。このコースは本当に大変でした。

 

 

倶利伽羅峠の頂上です。
見晴らしも良く、それほど暑くないので気持ちよいです。これから先は下り坂なので一気に自転車で下り、小矢部の埴生八幡宮へ。梅鉢が前田家ゆかりである事を感じさせます。

 

 

そして自転車のスペシャリストである成田さんが応援に駆けつけてくれました。
石動付近で一緒に昼食を取り、自転車を快適仕様にセッティングしてもらったおかげで、その後は非常に快適でした。

 

 

成田さんと、彼の友人が福岡町まで同行してくれました。
一緒に長安寺で記念撮影、向かいにある雅楽の館で菅笠などを購入し、そこで別れました。

 

さらに、雅楽の館から50メートルほど歩いた裏道に「殿様の清水(しょうず)」と呼ばれる湧水があり、
そこで喉を潤し、ドリンク用に水を汲んでおきました。甘くて非常に美味しい水です。

福岡町から自転車で高岡市街地へ。
そろそろ尻が痛くなり、自転車に乗るのも結構苦痛です。
辻やんから自転車用のパンツを購入したほうが良いとアドバイスを受けていましたが、
そんなものは必要ないだろうと少しナメていました。いやはや甘かったです。

 

 

高岡古城公園に立ち寄りましたが、この段階で疲労が溜まり出していたので瑞龍寺に立ち寄るのを忘れ、そのまま通り過ぎ、小杉から一気に海に向かって自転車を走らせました。

そして海へ。

 

 

神通川、富山港を超え、あとは一気に魚津まで向かいます。
富山港から5kmほど進むと浜黒崎の松並木があります。当時は8kmほど続いていた並木ですが、
現在では数本しか残っていないようです。で、休憩がてら記念撮影。

滑川を過ぎ、魚津に入りました。本日の宿泊先は魚津駅前のホテルです。
夕食は駅の近くにある居酒屋で焼酎を飲みまくり。辻やんは酔っ払ってフラフラしてましたよ。
本当なら夕食後に明日のルートを確認する予定でしたが、出発前に確認すれば良いか。

本日は約100km。我ながら感心。

 

【旅の印象】

旧街道とはいっても、金沢の場合は面影が残っていますが、富山に入ると昔ながらの雰囲気を残している箇所もありましたが、全体的に普通の幹線道路という感じだったので、もう少し看板などわかりやすく設置されていたら良いだろうと思いました。せっかく歩くのならば、できるだけ参勤交代の雰囲気を感じたいですからね。

少し残念だったのが、あまり人とのふれあいがありませんでした。
道を聞く程度、もう少し色々と面白い話ができたら良かったです。
明日以降、人とのふれあいを大切にしたいと思います。

 

【謝辞】

※早朝、金沢城にお集まりいただきました皆様、取材していただきましたテレビ局および
新聞社の皆様、また小矢部より福岡町まで同行してくれたカツリーズサイクルの成田さんと友人、本当にありがとうございました。