食事を食べている時に人が近づいたときに、横取りされると勘違いして、

守るためにうなったり咬んだりする行動を「フードガード」といいます。

食事の時に近づくと急いで食べたり、

食べ物を守ろうとするような動きをする子犬は、

将来食べているときに人が近づくとなったり攻撃してきたりするようになる危険性があります。

そうならないようにするためには、食べ物を守ろうとする子は絶対に叱ってはいけません。

叱ったり罰を与えたりすると、子犬は人間が自分と食べ物を奪い合っているなどと勘違いしてしまい、

問題がますます悪化するからです。

このような場合はフード1度に全部与える何回かに分けて与えてトレーニングしましょう。

まず4分の1位の量のフードをお皿に入れて与え、食べ終わったら次の4分の1を追加します。同様に残りの4分の1もそれぞれ食べ終わってから追加します。

これに慣れたら食べ終わってから追加するのではなく食べ終わる直前に追加します。これも問題ないようなら次は食べている最中に追加します。

さらにこれもうまくいったらこのお皿を取り上げてからフードを追加したり、好物を追加するようにします。

子犬のうちは問題がなくても、成長とともにこのような問題が出てくる場合がありますので、

その予防のためにも食べている最中に好物を追加することをお勧めします。

こうしておくと子犬は「飼い主が食事中に近づいたり食器を取り上げるのは食べ物を横取りするため」ではなく、「飼い主が近づくとおいしいものを入れてくれるからいいこと」なのだと思うようになります。

 

このように、問題行動の予防ができる子犬のうちに、手間暇かけてあげると、

成犬になってからの長い期間を

犬も飼い主さんも幸せに暮らせるようになりますので、ぜひ行ってみてください。