今日は日本の犬、柴犬についてお話します。



柴犬の起源はとても古く、縄文時代に丁寧に埋葬していた形跡が見つかっています。

 

日本の風土に合った体を持ち、日本人の気質に合った、繊細で控えめな性格です。

縄文時代は猟師とその家族に忠実であればよかったため、

レトリバーのような人懐っこさはありません。

日本犬は他の犬種に比べて社会化期(いろいろなもの、事になれやすい時期)が

短い傾向にあります。

 

短毛で毛の手入れもいらなかったので、昔は体を触る習慣がなく、

触られることが不慣れな傾向があります。

 

小さいうちから体に触る練習を行いましょう。

元々猟をする時は、「指示を聞く」というより

「自己判断で動くこと」を求められていたので、

独立独歩で自尊心が高い面もあります。

このため、それが問題の原因になることもあるのです。

 

「お父さんには忠実だけど、お父さん以外の人は触れない」ので、

室内でも常にリードをつけて

他の家族は緊張しながら生活をしている、というケースもあるのです。

 

早いうちから外に積極的に連れ出して、いろいろな物音や他の人、犬などに接触させて

充分な社会化を行えば、比較的フレンドリーな犬に育ちます。

また、シャンプーや爪切りなどのお手入れをスムーズに行うためにも、

体を触る練習をしっかり行いましょう。

動物病院で処置の時に嫌がって、悲鳴をあげる愛犬の姿は、飼い主としてとても辛いものになります。

治療したいのに、愛犬が嫌がってストレスになるからと、来院を控える方もいらっしゃるのです。

 

・充分な社会化

・体に触る練習

を特に練習していきたい犬種です。