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東日本大震災から10年。
思う事、少しだけ失礼します。
その日は大学の同志と作品展をしていた最中でした。
私は福島県郡山市生まれで、大学進学を機に新潟に越してきました。
揺られながら「すきだから」美術を学んでいる自分、一番家族が大変な瞬間にそばに居られない自分をはっきりと意識しました。(家族・親戚の無事は夜には分かりました)
震災の次の日も展示は続き、私はその時「おりしちゃん」と題して、おしりのわれたアルミの彫刻を展示していました。
作品をぐるっと見て、おしりの存在に気づいた来場者さんのひとりに「昨日はこわかったけど、この作品を見たら笑えてくる。ありがとうね。」という言葉を頂きました。
今も昔も私の続けている「ものづくり」は命の危機が迫った時、一番に必要の無いものとされます。
だけど、誰かの心を救う事はできるかもしれないって信じています。だから、どんなカタチでも一生死ぬまでやり続けようと決めています。
それで、一番私も救われてるんだと思います。
おしりちゃんは大学院を修了するまでに、たぶん12体くらいつくりました。笑
3体、実家にいます。
母が季節の花を飾り、蕾が膨らむたび写真を送ってくれます。今朝のアガパンサス、もうちょっとで満開です。
大きな事なんて最初から出来ないに決まってるけど「何か」動くこと・小さな声でも発信することは、何もしないより全然いいなって今は思います。
これからも出来ることを続けていきます。