ザ・エージェント(1996年)

ポスターを見て「トム様格好良いぃぃ〜」と軽い気持ちで鑑賞(笑)

調べたら同年にはミッションインポッシブルも公開されてるんですね!
イーサン・ハントのトム様は本当に格好良い。胸がきゅんとします...。

本作は有能スポーツエージェント・ジェリー(トム・クルーズ)とその同僚の経理係のドロシー(レネ・ゼルウィガー)の恋愛を通しながら「本当に重要なものは何か」を知ることになっていく。と言うストーリーです。

トム様目当てで鑑賞したのですが、この映画での私の推しは完全にドロシーの姉・ローレルでした!!!

ローレルを演じたボニー・ハントがまたとても良かった...。
ジュマンジ(1995年)のサラ役の暖かい演技が好きで、子供の頃何度も観ました。

とにかく最初から最後までローレルが優しいく妹のことを想い、支えている姿に心打たれました。

私自身妹がいるので、共感できる部分が多くて生まれて初めてトム・クルーズに対して、
「ちゃらちゃらした態度でドロシーに近づくんじゃねぇーよ...くそ野郎が!!」
なんていう気持ちになっちゃいましたよ!!(笑)

ジェリーが初めてドロシーとローレルの住む家に来た時、ジェリーのことを良くは思わないけど、妹の想いを汲んで、ビールを注ぐために冷えたコップやチキン料理を手早く準備してあげます。

服の着替えを手伝う時には、
「彼と心中しないで、現実的に」
と言いながらも
「ハイネック?セクシーなVネック?」
の2つの選択肢を差し出してくれる優しさ。
そして迷わずVネックを選び(笑)、
「これでいい?」とドロシー、
「いいわ」と返事をするローレル。

この関係性姉妹独特のものだなぁ、
いいなぁと思いました。
母親とはまた違う同性の関係性。
妹の事を大切に想ってるからこそ応援したい、でも傷ついてほしくない、姉心が上手く表現されていました。

ジェリーとドロシーが初ディナーデートの日。
ドロシーのドレスアップした姿にジェリーは「すごい!オードリー・ヘップバーンかと」というのですが、その前のシーン!
ローレルがドロシーのドレスアップした姿を見る目がまさしく姉(笑)

これは観てもらわないとわからないと思うんですけど、この表情はまさしく姉(2回目)
妹がおめかしして嬉しいようなこれから起こる事で妹が何か悲しいことに巻き込まれないでほしいという目。
2人を送り出すときの、
「心配だわ」と一言いうのもまさしく姉(3回目)

そしてディナーデートから帰ってきた2人は良い雰囲気になって笑いながらいちゃついているんですが、その様子を違う部屋から煙草を吸いながら伺っていて、でも暗くて表情がよくわからなくて、でも最後に吹き出してプッと笑うローレル。

これは2人の笑い声に釣られちゃったっていうのもあると思うんですが、何よりも妹が楽しそうで嬉しくて思わず笑っちゃったって感じがします。
あとは2人が上手くいって良かったっていう安堵の笑いかな。

少なくとも私は妹が嬉しそうなの、すごく嬉しいですから...。

ぱっと見、聞き耳立ててプライバシーはないのか!?!というようなシーンなんですけど、決して悪い意味ではなく、見守ってるこのシーンとってもとっても好き。

引越しをするドロシーに対してジェリーがプロポーズをするシーン、ローレルは家の中から見ています。
ジェリーが言うこと、行動に対して、ツッコミを声に出していうローレルが最高でした。

いざ結婚式、宴も落ち着きキッチンで乾杯をするジェリーとローレル。
義姉と義理弟になり和解したのか?と思いきや、
「不幸にしたら殺すわよ」
ローレルが静かなる爆弾投下!!!
(英語がわからない私ですがFUCK YOUと言ってるのはしっかり聞き取れた笑)

この気持ち、わ、か、るぅぅ!!!!!
私も妹の結婚式があるとしたならば絶対言う、必ず言う、マジの目で言います。

結婚生活が始まりドロシーのジェリーに対するなんとも言えない不安な気持ちを汲んで玄関で話すシーン。
このシーンも暗くて表情がよく分かりません。それがまたいいんだわな。
「彼は逃げないわ。」ローレルが言います。
姉妹2人が横に座って引っ付いてほんの数秒話してるだけ。好きだ...。

結局元の鞘に戻るジェリーとドロシー。
抱き合う2人を見つめる表情はまさしく姉(4回目)
もう言うことはありません(笑)

子供の頃観たジュマンジのサラの時は気がつかなかったんですが、ボニー・ハントの演技力に終始引き込まれました。
目の演技すごく上手い...。

なんだかこの映画、最後まで恋愛映画というより姉妹映画として観ていました。

それくらい姉妹の関係性がとても良くて、無邪気で一途なドロシーを私の妹?(笑)として応援してました。

途中からは
「はよ、ローレル出せぇ、ローレルまだか!!!」
とローレル最推しになっていた私(笑)

話の流れ上仕方ないのですが全体としてローレルが出てくる時間が短いのが悔しい...。
もっとローレル観たかった!!!

久しぶりに妹に会いたいな、話したいな、思った素敵な映画でした。