本日初日を迎えました「地球交響楽」―駆け込み鑑賞いたしました!!

↓この後から感想述べます。

 なるべく、読んでも楽しさを半減しないよう、ますます見たくなるような魅力的文章に仕上げようと思います。

それともという方は、ここで・・・

□本格的音楽劇映画□

 東宝がDisney/ピクサー日本配給担当なので、何とも去年暮れ公開の「ウィッシュ」と向こうを張ったような《完全な音楽劇映画》―《音楽映画》と言えば、学生たちの「のだめカンタービレ」「ブルージャイアント」から、大手音楽企業による「ジョバンニの島」やあのアンパンマンのやなせ先生が係った「ピアノの森」と、日本でも数多く制作されましたー「のだめ」「プルー」「ピアノ」は残念ながら未見ですが、「ジョバンニ」はまさに「地球交響楽」のような音楽に包み込まれた、美しくも悲しい作品と感じました。

 「ジョバンニ」は、第二次世界大戦後の北方領土に住む日本人が、戦後どのような状況に見舞われ、現在では北方四島に住むロシア人と交流しているかを描いた物ですので、必然的に悲しい内容でした。

 

 話が脱線してしまいましたが、今回の「地球交響楽」を見て米国のミュージカル物映画とは、全く別物と強く感じましたーというより、別次元のレベルに達してしまっています「地球交響楽」は💦

 

□《音楽と物語をどう融合させ、見る手の五感にどう訴えるか》□

 まさにそれに尽きる「地球交響楽」-それがテーマとしか思えないほどに、音楽にあふれた物語です💦

 ここまで《音楽》というのを突き詰めた映画はないかと思いますー今作脚本を手掛けた2人目女性シナリオライター内海照子さんの文筆力と、シンエイ:ドラえもん製作チームの映像表現/演出が極まっています。

 シンエイは「地球交響楽」と共に、初アニメ映画化に挑戦した黒柳徹子さんの幼少期を描いた、「窓ぎわのトットちゃん」も製作していましたー「トットちゃん」でも、小さいトットちゃんの心の動きを、きれいでかわいらしい素晴らしい映像に仕上げていましたーその流れのような、「地球交響楽」での映像化された音楽も、音楽ロボットたちに大事に育てられたミッカちゃんが、「トットちゃん」のようにはつらつと健気な様子を煌びやかで優しい映像を包んでいるのが、ポケアニ映画「マナフィ」を思い出します。

 

□去年から引き続きシビアな展開□

「ふしぎの海のナディア」のような墓場や、「機動戦士ガンダム:鉄血のオルフェンズ」のような《大厄災》という言葉と、ムシーカ星の崩壊映像に血の引くような気持になりましたーノイズの存在や、音のない宇宙空間、蒼然と並ぶ宇宙漂流民の墓・・・これまでのドラえもん映画で描かれていたシリアスな部分を、全て詰め込んだような内容に怖さも感じました。

それだからこそ、《音楽》が奏でられる場面は凄く響き、最終的に大きな感動へつながっていきます。

 

□音楽への讃歌□

 朝ドラ「エール」初回のような音楽が生まれる瞬間と、歴史と共に様々な音楽が生まれてくるーまさに音楽への讃歌に満ち溢れた素晴らしい音楽ですーまるで、ディズニー「ウィッシュ」で吟遊詩人の夢を持つアーシャの祖父を危険視するマグニフィコ王に対して、ドラえもんの返答にも感じられました

「音楽は人々と共に広まり想像を膨らませ、楽しませ勇気づけられ幸せになれるんだよ」

と、ドラえもんが言っているように感じます。