昨日、T・ジョイ横浜にディズニー100周年記念映画「ウイッシュ」を見に行きましたら、噂の「窓ぎわのトットちゃん」もやっていたので「トットちゃん」を先に、15分食い込むで「ウイッシュ」を見るという、無茶をしましたーそのせいで、あんにょんが心込めて歌った「トットちゃん」主題歌を泣き泣き聞かずに移動(´;ω;`)。

 

■「窓ぎわのトットちゃん」―シンエイ渾身の一作■

 《日本芸能界の生き字引(?)》黒柳徹子さんの幼年期を描かれた、《国民的ベストセラー小説》初の映画化―ドラえもん映画「新・大魔境」「新・日本誕生」「月面探査記」を手掛けた若き監督が、脚本と共に精魂込めて制作したおかげで、登場人物と時代背景がきめ細かく描かれ、シンエイスタッフの持てる限りの技術をすべて注ぎ込んだ、シンエイと日本アニメ史上記憶に残る傑作となりました。

 そうなる要因の一つは、世代を超えた原作=黒柳徹子さんの原風景をリアルに描きながら、シンエイ・日本アニメらしい小さな子供が空想する世界を幻想的に色付けた所にあります。

そして、第二次世界大戦中という歴史背景がしっかり描かれ、トットちゃんが通っていたトモエ学園もその陰にのまれ、最後空襲に焼かれるも校長先生はめげない姿と、親友の男の子についてもしっかりと描いた所です。

 

 それは、監督の並々ならぬ決意にあったのかもしれませんー企画が上がったのは2016年、本格的に始動したのが2019年、黒柳徹子さんに徹底的に取材をし、当時の様子を調査したおかげで若い監督とは思えない―戦後間もない時代を扱ったジブリ映画「コクリコ坂から」よりも、リアルな描写でした。

 この作品で、シンエイもマッドハウス・手塚プロ・日本ヘラルド・プロジェクトI.Gと共に、世界に知られると思いますー確かにディズニー「スティッチ」日本版TVシリーズ第3期を担当はしていますが、これもマッドハウスが散々制作した後の1期分で、東映チックな作調だったので全く個性が出せられなかった所がありました。

 シンエイは、藤子F先生原作アニメと共に成長してきた、日本屈指の児童アニメ製作所ですので、今後もディズニーが委託したくなる位に頑張ってください。

 

 是非、続編制作を!

 そこでは、大きくなったトットちゃんがNHKに就職して、ラジオ人形劇をやったり、できたばかりの《テレビジョン》俳優や紅白歌合戦司会でてんてこ舞いする様子を、今作同様の製作スタッフで楽しいアニメにしてほしいですーこうなると、《朝ドラ映画》?

 

■ディズニー100周年記念映画「ウイッシュ」―作品としては失敗作?■

 物語構成はしっかりしていて、登場人物もそん色ないのにも関わらず、過去作品へのオマージュとミュージカル場面が過度にされすぎて、全体ディズニー同窓会&想い出映画になってしまった感が強く、残念に感じられました。

 

 特に、《ディズニー映画史上最凶悪役》と言われているマグニフィコ王が救われないという、ラストは落胆の他にはありませんー最愛の妻である王妃まで縁切られて、鏡に閉じ込められた上に地下牢行きで・・・最悪ですね💦

 テーマは、《マグニフィコ王の変貌》ではないかと感じますー彼がどうして捻じれた理想に持つようになったか、開始早々に王自身がアーシャに語る場面で異常な平和主義者で独裁者と示し、そして徐々に異常な性格に変貌する中で改めて過去を振り返り、そこから暴走が止まらなくなる描写があったのにも関わらず―ラスト、国民たちと願い星の力で鏡に封印されても、誰も同情も許しもしない描写には唖然としました。

 それに、願い星の力で人語話せられるようになった動物たちは単なる飾りなのでしょうかーアーシャが動物たちと歌う、《みんな一つの星でつながっている》というスターの歌は他の物よりも力強く感じました。ラスト、アーシャ・国民たちが暴走するマグニフィコ王に取り込まれそうになった所に、動物たちが歌う《スターの星》で国民は《自分たちもこの星の一つ》と気づき、動物たちの歌に支えられて立ち上がるかと思えば、それはなかったので落胆しました。―それに、わざわざ動物に人語喋られるようにしておいて完全放置は、ディズニーとしてはどうかと思います。

 

 そうした点が、作品に不完全さで厚みが感じにくくしていると思いますーリメイクするなら、昨日上げたBingAIが出したアイデアもいいですが、本筋そのままでマグニフィコ王の過去の経験から変貌する性格描写をしっかりやってほしいのと、動物たちと彼らが歌う力強い《スターの歌》をラストに生かし、マグニフィコ王に改心の機会だけでも与えてほしいですねー一層の事、ラストは禁断の書の魔力によって、王はラマに変えられてしまう「ラマになった王様」逆パーションもありかと。

 

 ですが、昨日見たNHKの映画公開特番でマグニフィコ王は「アラジン」の悪大臣がモデルと紹介されていたので、なんか続編で「マグニフィコ王の逆襲」やりそう―いや、やるなディズニーならw

モグラ帝国華戟団副司令フェンフェン「その時は俺が相手だ」

アーシャ「なんてあんたが出てくるの?」

フェンフェン「ここ、《夢の国》だろーいいんじゃん」

アーシャ「あんた、ディズニーキャラじゃないし」

フェンフェン「ファンサービス位してほしいな、ディズニー」

横濱kabitan「日本でもせんけど・・・」