1,本編前に、メインキャスト紹介

 本編「アース・ディフェンダーズ」では登場人物が多いので、ここでリストアップします。

1,ゴードン/妻(デール・アーデン?)⇒戦略AIダイナック/息子リック

2,魔術師マンドリン/息子クシン

3,マンドリンの用心棒ローター/息子LJ(ローターJr)

4,ジャングルの王者ファントム/娘ジェッダ

5,ミン/息子クロタン/戦略AIオクタン

―本編視聴には、《〇〇の子供/親、AI》位の認識で大丈夫ですw

 2話途中でタイムアウトしたので、今回は2話目から。

 

2,劇場版「クロタン王子」2話目以降

②#47「勝利の王子」

 息子により分子レベルまでに分解されたミンー魔女は、協力し見返りとしてミンの分子を譲ってほしいというが、クロタンは渡さそうとしない―魔女はある者を復活させるためにミンの分子が必要だった。

 魔女は、クロタンにアフリカにモンゴ―に必要な人いると話す。

 アフリカでクロタンが接触しようとしたのは、マグマをエネルギーする発電所を考案する青年科学者チャドーしかし、地元の電力会社にアイデアを持ち込むが、それがクレイジーすぎて相手にされないー悔しがるチャドにクロタンは声をかける。

 丁度、ファントムも友人らの頼みでアフリカを調べに来ていた。

 クロタンの(銀行から盗んだ)資金提供により、チャドはアフリカ草原にマグマ発電所を建設―ファントムは、チャドの申し出を跳ねつけた社長と共に、突然できた地割れの原因を調査しに来ていた。父と共に来ていたジェッダは、チャドの協力者がクロタンと見破るが、クロタンはチャドに自分の脳波で爆破する装置を仕掛けたと、彼女を脅迫。

 だが、ジェッダはチャドからクロタンが仕掛けた思考爆弾を外し、ファントムが爆弾を発電所に仕掛ける。

 それを知らず発電所に現れたクロタンは、容赦なくチャドの思考爆弾を起動するが発電所が爆破。しかし、クロタンは動揺するどころかアース・ディフェンダーズに思考爆弾を仕掛け、彼らを人質にジェッダを脅迫。ジェッダは渋々彼に従い、モンゴ―へ―クロタン、彼女に嫁となれと迫る。

③#48「プリンスウェッズ」

 クロタン、モンゴ―の民衆には皇帝とジェッダとの結婚を宣言していた。

 アース・ディフェンダーズは地球のミン基地に訪れ、ミンの家来に息子クロタンがミンを抹消したと告げる。

 動揺するオクタンだが、クロタンがジェッダと式を挙げようとしている事と、その貢物を準備する武器商人の情報を与える。

 アース・ディフェンダーズが武器商人の所に向う頃、ジェッダは牢から抜け出し城の通信機でアース・ディフェンダーズ基地に連絡すると、ミンの基地に直結してしまうー困惑するジェッダ、クロタンが来るのでミンの副官に手短に状況報告すると、彼はすぐにアース・ディフェンダーズに知らせた。

 アース・ディフェンダーズは武器商人と出会うが、彼らはどうにもならない相手と分かり、クロタンへの貢物として巨大で強力なロボットを準備している事を知るーゴードンの《トロイの木馬》作戦で、アース・ディフェンダーズはロボットを乗せた輸送機を奪い、モンゴ―に向かう。

 クロタン、副官が連れてきたトカゲ怪獣にジェッダの見張りをさせていたー花嫁衣装に着させら牢に押し込まれたジェッダの許に、マンドリンがやってくるーマンドリンは、すでにクロタンに仕掛けられた爆弾を解除し、それを式会場周辺に仕掛ける。

 クロタンはジェッダと式を執り行うが、誓いのキスをマンドリンによってすり替えられた見張り番のトカゲとしてしまい、更にはゴードンが操る巨大ロボットに脅され、みっともない姿を民衆に見せてしまう。

 しかし、ジェッダを取り戻し地球に戻ろうとした彼らは、逆上したクロタンが放った光線によって、どこかに飛ばされてしまう。

④#49「王子の王室狩り」

 クロタンによって、モンゴーでバラバラにされたアース・ディフェンダーズ―ローター親子はクロタンの協力者・魔女の館にたどり着き、魔女はクロタンが持つミンの分子で何者かを復活させようと目論み、クロタンが核爆弾使うも失敗する事まで知る。

 クシンは友人のモンゴーの地底人とさまよい、 警備ロボット兵に襲われる。

 ゴードン親子はクロタンのお膝元で、彼の家臣らに追われてコンテナーに逃げ込むが、そのコンテナーはどこかに運ばれていく。

 マンドリンとファントム親子は、雪男たちに囲まれているもジェッダのテレバシーとマンドリンの幻術で、仲間と信じ込ませた。

 ゴードンらは忍び込んだコンテナーに原子爆弾を見つけるーコンテナーはミサイル発射基地に運ばれ、ゴードン親子が潜り込んだ爆弾を発射台に設置されたミサイルにセットする。

 クロタンの副官は、段々とクロタンに不服従の念を持つようになるーアース・ディフェンダーズが基地に入り込んだ所で、クロタンの副官が駆けより、クロタンの凶行を話す。だが時遅し、ゴードンらのミサイルが発射されてしまう。

 クロタンは、アース・ディフェンダーズに地球破壊ミサイル停止ボタンが設置された死の迷宮に送り込むが、そのボタンはミサイル自爆スイッチーだが、クロタンの副官がその装置を破壊してしまう。

 それとは全く気付かず、アース・ディフェンダーズは目的地に着くが、それを察したかのようにボタンを押すのをためらっていると、地球に飛ばされていたはずのゴードン親子がミサイルを操り、クロタンの城に突っ込んでくるー辛うじて助かったクロタン、その無様な姿を家臣に笑われ、無能な皇帝と見られてしまうークロタンは、彼らに主人だと強がる。

⑤#50「王位を奪われた王子」

 アース・ディフェンダーズークシンが行方知らずと気付き、彼につけた発信機で彼の居場所を見つける。

 実はクシン、友人の地底人の仲間の所で匿われていた。

 その頃クロタン、更なる力を求めて魔女の所にー魔女から強力な力を得るにはミンの分子が必要と言われ、力を欲するクロタンはミンの分子を魔女に渡す。それを受け取った魔女は、大鍋に潜む何者かにミンの分子を掛けるとそこから悪魔が現れ、クロタンはやっと騙された事に気付くが時遅し。

 アース・ディフェンダーズークシンと再会するも、魔女によって地下牢に押し込まれるが、魔女も悪魔に消されてしまう

 アース・ディフェンダーズ、地下牢で先に閉じ込められたクロタンから事情聴き、悪魔に取り込まれたミンを助けるために、ゴードンは宇宙ステーションで悪魔を倒す武器を入手。

 だが、悪魔は極めて強力でアース・ディフェンダーズの大人たちは手に負えないーミンの帝国を破壊して回る悪魔の前に、クシンら子供たちが歌う大勢の地底人を連れて現れ、その歌声に悪魔は苦しむ。

 その隙をついて、ゴードンは悪魔に光線を当てると、悪魔は崩れてそこからミンが現れるーミンは破壊つくされた帝国を見て息子にしかりつけるが、地底人の歌声に耐え切れず息子を引きずりながら去っていく。

 地球に戻る前に、クシンは友人の地底人を仲間の所に残す事を決断するも、友人の地底人もクシンと別れたくないと知った仲間たちは、彼をクシンの許に送ってやる。

 

3,それぞれの子供たちを扱った本作

 かつてのモンゴ―の支配者・悪魔にクシンが絡んだので、ハードだった雰囲気さがなくなり、見ていて微妙な感覚になってしまいましたー冒頭、ミンが魔女と契約して皇位につくもそれを反故した事が語られましたが、それがどういうモノか明確にされぬまま進められたので、話に没入できなかった所はあります。←視聴したYouTubeにも、ミンと悪魔の関係について尋ねるコメントがありました。

 今作ラスボスのクロタンがどんどん情けなくなり、日本子供向けアニメ風な可愛いモンゴ―の地底人出現で、それまでの雰囲気を崩れ去るー最後まで振り切って欲しがった劇場版「クロタン王子」でした。

 

 初見時には余りの展開に目が点になるも、落ち着いて考えると―敵であるミンをクローズアップした、そして本作の主人公であるミンが不在という、特異な作調と気付かされます。←ここまで潔いのも珍しいかもw

 「アース・ディフェンダーズ」のミンは、この「クロタン王子」でFlashGordon物では一番まっとうなーモンゴ―の民衆を救った名君でありながらも、悪魔と契約したために非情な性質になってしまったのではないかと思う所があります。冒頭で、皇位についた若きミンの回想場面がありましたが、その頃の彼はシリーズ本編での狡猾で残忍さがなく、聡明な人物といった感じでした。

絵本になった宮崎駿監督「もののけ姫」初期脚本でも、同じような設定があります。宮崎監督、この映画見たのでしょうか?

 それとは別に、ミンを分子分解したクロタンに全く警戒しないアース・ディフェンダーズにはショックでしたーそんなにクロタン、軽んじられているとは思わなかったので、驚きと共に彼らの軽率さに呆れを感じてしまいました。

「アース・ディフェンダーズ」は基本的に子供たちが活躍するのですが、西洋父性思考的―大人には一人前に見てもらえないという、描写が強く出されています。

 この「クロタン王子」には、息子によりミンが分子分解される描写はかなり衝撃的でしたー脚本を担当したお二人は、深夜アニメ的グロデスクな展開と描写をよくするようです。

 本作では、父親の足元にも及ばない咬ませ犬扱いされるクロタンは、父親以上に残忍非道さを見せつける末恐ろしい人物でありながらもちょっと脅せば怯える子供っぽさがあり、アース・ディフェンダーズ側のティーンエイジャー(13-18歳)も似たような物と表現されていますが、東洋人でティーンエイジャーにも属さないクシンとモンゴの地底人はそうした枠組から逸脱したー難題と思える物さえいとも簡単に解きほぐし、どんな相手でも純粋に接しられると描写されているように感じます。

 本作のラストーミン親子が去っていくのをアース・ディフェンダーズは暖かく(?)見守っていたのは、不思議な感覚を覚えましたークロタンに消された時には喜んでいましたが、そういう事態でなくなったためにやもえずミンを復活させるために行動したのですが、見守るというのは微妙―ミンを認めたとしか思えない描写です。

 この後に「オロスの首飾り」編がありますので、そこで彼らはどうミンに接するかでこの答えが出ると思います。でも、捕まえず放置しているようで、ミンによる被害は延々と続きそうー「アース・ディフェンダーズ」の世界はw

 

 ミン、やっと元に戻った時の表情と演技が結構リアルだったので、そこだけオフレコ(声優にライブアクションしてもらい作画する形式)にしたのでは?w―相変わらずの作画崩壊気味で、場面によってはキャラを見間違ってしまうほどのが多々ありましたw