1,ラジオ版2話まで聞きましたが、一旦それをおいて・・
ラジオ版は日曜新聞に掲載されたのを朗読するモノで、リスナーがそれを見ながら聞いて楽しむモノだったようです←聞いているだけでは、展開が目まぐるしくついていけない時がただあり、字幕を見ながら聞いているとかなり疲れますw
ですが、1938(昭和13)年公開「火星への旅」同様に、ザルコフや魔女女王の活躍が楽しみなタイトルが並んでいたので、昨日から見始めた1940(昭和15)年連続活劇映画最終作を見終えたら、まだ聞いていこうと思います。
2,1~3話の粗筋
1話「紫の死」
地球で、謎の伝染病がはびこるーそれにかかると、額に紫の班田が現れ死に至るために、《パープル・デス》と呼ばれていた。
その原因調査に、ゴードンとデールにザルコフ博士のいつものメンバーで、ロケットに乗り込む。
ゴードンらが地球の上空まで来ると、そこには妙な粉をばらまくモンゴ星の宇宙船を見つける。
ゴードンらは、謎の宇宙船を地球上空から追い払うと、
「こんな悪魔的な事を考えるのは・・・」
と、ザルコフはすぐに黒幕が誰かと気付くが、言葉を濁らしていた。
ひとまず、ゴードンらは真相究明のために、モンゴへ―バリン王子がいる森の王国に到着すると、バリンと再会を喜ぶ。
バリンから、(火星で死んだはずの)ミンが生きていて、モンゴに戻って地球を攻撃している事を知らされ、自分のバリンの宮殿に来ていたモンゴの極寒地帯にあるフリジア王国の女王と謁見するーそこで、女王からミンにつかまった家臣を助けてほしいと依頼される。
その頃、ミンといえば―広大な宮殿で美女たちの踊りに見ては、お抱え科学者に《知性ある人間だけ効果現れる》毒を開発させ、その実験に明け暮れていた。
ミンの家臣にはバリンのスパイがいて、彼の手引きでゴードンとザルコフは捕まった態でミンを油断させ、ミンの隙をついて宮殿の実験室に押し入り、丁度ミンに実験体として実験管に押し込まれたブリシアの家臣を助ける。
それに合わせて、ザルコフもミンの研究所で《パープル・デス》の原料を発見し、火薬で吹き飛ばす。
それに気づいたミンは、慌てて研究所に駆け付け、丁度逃げ出すザルコフを追う。
ミンを追いかけようとしたゴードンら―ミンの家臣に阻止され、取っ組み合いとなるーそこで、ミンの実験体にされていた奴隷と取っ組み合いをし、もんどりぐって二人とも深い穴に落ちる。
2話「冷凍拷問」
穴に落ちたゴードンー途中の鉄管に捕まり、難を逃れる。
そこに、ミンから逃げおおせたザルコフが駆け込み、ゴードンを助け出されると宮殿から脱出。
実験室に一人取り残されたバリンーそこで、ミンが手下に様々な命令を出しているのを聞き、それを手土産にゴードンらと合流。
ゴードンら、一旦バリンの城にーミン、ザルコフの才能に恐れながらもわが手にしたいと、家臣らに生け捕りを命ずる。
ゴードンら、《パープル・デス》禍に苦しむ地球を救うために、その特効薬の原料があるブリシアにーその途中、ミンの命令で追跡してきた戦闘機と戦闘になるが、旨く雲に紛れて目的地の氷山に到着。
医者でもあるザルコフを宇宙船に待機させて、バリン・ゴードン・デールらが特効薬の原料を探しに氷山に―そこにまだミンの戦闘機が。
爆撃で大雪崩が発生し、ゴードンら全員滑落。
3話「歩く爆弾」
大雪崩による滑落でバリン王子が倒れて、ゴードンは無線で宇宙船に待機するザルコフに救助を求める。
しかし、何らかの原因でザルコフには全くゴードンの通信を受け取れずにいた。
それに焦るザルコフたちの傍に、ゴードン一行を爆撃したミンの戦闘機が飛んでくるので、それで事を察したザルコフらはそれを追い払うと、やっとゴードンの無線電波をキャッチし捜索でゴードンらは救出。
数度もしくじりをしていたミンの家来は、ザルコフとゴードンを生け捕りにできず、ミンの怒りを恐れて
「とにかく、彼らは助からないでしょう」
と適当に報告をすると、無能な家臣に業を煮やしたミンは
「《歩く爆弾》を使え」
と家臣らをもう一度氷山に向かわせた。
その間、遭難で崩していたゴードンらは氷山で《パーブル・デス》の特効薬の原料を掘り出す作業に取り掛かっていた。
そこに、ミンの戦闘機が到着しリモート操作で《歩く爆弾》―ロボット兵を繰り出す。
氷山の発掘場で、光線銃にも効かないロボット兵に追い込まれるゴードン一行-逃げる際に、滑落したデールを助けにゴードンがロボット兵と組みあっている間に、そのロボット兵は爆発してしまう。
3,2部構成で展開するフラッシュ・ゴードン映画最終部
1966(昭和41)年に、テレビ向けに《パープル・デス》《惑星モンゴからの危険》と分けられました。
(1話毎の粗筋をここでまとめていたので)3話までしか見ていませんが、舞台はミンとバリン両者の宮殿にブリシア王国の広大な氷山地帯が中心で、その中でミン宮殿と氷山のセットとロケ(?)撮影が大掛かりで、冒頭での地球の方が安価に感じましたー《第二次世界大戦》下という特殊な時代背景で、漫画原作SF連続活劇映画はなかなか予算が捻出できない状態だったのかもしれませんが、氷山場面はかなり力入っていたのが印象的でした。
このシリーズ制作前に、ユニバーサルはフォックスが米国銀幕界が数年ほどSFを敬遠させた原因を作った作品フィルムとセットを買い込み、自社のも併せてシリーズ1作目を制作ーシリーズ制作間でも、原作のライバルに当たる「バック・ロジャーズ」も制作し、自社の過去の作品のも流用できたからこそ、低予算でもブリシア王国の氷山場面が制作できたと思います。
第二次世界大戦中で制作された、数少ない娯楽作品でシリーズものは珍しいかもしれませんねーそういうところは、ユニバーサルは日本にも遊戯施設を建設するほどの力ある映画製作所と感じられますーところで、日米のユニバーサルスタジオにフラッシュ・ゴードンをテーマにしたのはあるんでしょうか?ちょっと調べてみますw
4,この映画をリメイクしたがったルーカス監督がまねした所?
↑は、(左)前回の粗筋(右)3話目の《歩く爆弾》ことロボット兵ですが、どこかで見た事ありませんか?―どちらもスターウォーズから、冒頭と帝国軍の兵士に見えます・・・でも、ロボット兵はこのシリーズ定番の和風もそれも中日戦国武将風なデザイン(;´Д`)。
ルーカス監督は、シリーズ1本目をリメイクしたかったのに使用料高過ぎて、その思いをスタウォにぶつけたというのは有名ですが、これには《脚本がユニバーサルでは相手にされずフォックスに拾われた》という逸話がありますー本作シリーズ制作時の逸話を聞くと、なんかフォックスがパッケージ売りした処で大化けして、それをリメイクしたいと希望している青年が自分たちの所に来たので、これ幸いに拾ったようにも見えますw
そういえば、スピルバーグ監督も「レイダーズ」シリーズでFlashGordon映画を意識したような場面が多かった気も・・・。
今なら、ルーカスとスピルバーグ両監督でリメイク映画一本制作させてみたら、面白いもの作れそうですが・・・お二人とも巨匠だけに、共同制作やってくれるかどうかですがw←なんかお互い、
ルーカス「(レイダーズ)あれさぁ、ちょっと表現よくない?」
スピルバーグ「お前も、黒沢監督に傾倒しすぎない?」
ルーカス「モンゴだろ、別段いいんじゃない?」
スピルバーグ「(スタウォを日本的に)寄り過ぎたよお!」
ルーカス「君のも、制作時代でも表現どうかなと思うけどな」
スピルバーグ「なんだって?」
と、相手の作品に突っ込みいれてばかりで制作どころでなさそうw←二人とも紳士だから、それはないだろうと思いますけれどw
5、戦う科学者ザルコフ
前作よりもさらに、ゴードンよりも大活躍のザルコフーそのうえ、その才能にミンからも狙われまくる立場に・・・ゴードン、どんどん影薄くなる?
その前に、ミンのお抱え科学者―危なすぎます(;´Д`)。