昨日で、ひとまず第1期目の最初のクライマックスー《地球とモンゴの衝突》から、ミンの宮殿からの脱走までを見ました。

 

■3~5話までの粗筋

 

3話「鳥人間の王バルタン」

 ゴードンはライオン族の王トゥーンとミンの娘オーラと共に、ミンの宮殿にある地下強制労働作業場から脱出して森林地帯に入り込む。

そこを支配するバリン王子にオーラを人質にされ、2人はバリン王子に始末されかかると、鳥人間が襲撃してきてバリン王子も含めて彼らの空中都市へ連れ去る-その様子をミンが監視カメラで見て、

「ワシの娘をかどわかすとは」

と、空中都市を攻撃目標に定めた。

 そんなミンの思惑など知らぬ、鳥人間の王バルタンーバリン王子からオーラを奪い

「ミンの娘はワシの妻にする。お前たちはこの都市の推進エンジンの燃料補給作業してもらおう」

とミン宮殿の地下と全く変わらない環境に、ゴードンらは放り込まれる。

 ゴードンは、モンゴの奴隷制度はおかしい事を述べ、バリン王子もようやくゴードンとトゥーンと手を組むーそして、ミン宮殿の地下作業場同様に労働者と共に反乱を起こすと、それに合わせてかのようにミンの戦闘部隊が空中都市を襲う。

 それに対して、鳥人間たちは脆弱な兵力で抵抗もむなしく宮殿が制圧され、ミン自ら娘を迎えに来る。

 バルタンも、(自分が蒔いた種もあったが)ゴードンらと同盟を組み、全員、ミンの軍勢によって落とされた空中都市を捨てて、山岳地帯に落ち延びる。

4話「地球を救うために」

 モンゴが地球に接近する中―バリン王子が自分の領土に戻ると、そこでもミンの戦闘機部隊が。

 しかし、都市全体に張られたバリアによりミンの軍勢の攻撃を防ぎ、バリン王子らの戦闘機で戦闘機は追い払われたが、地下でモグラ人が攻撃を仕掛けて都市防御システムを弱らせようとしていた。

 バリン王子とゴードンらの活躍でその攻撃も防ぎ、逆にモグラ人が乗って来た地底戦車に乗り込んで、ミン宮殿に押しかけたー丁度、玉座の間でミンが嫌がるデールと結婚の儀をあげていた。

 突然、現れたゴードンらを乗せた地下戦車に驚くミンだが、すぐにデールを連れて地下に。

 ゴードンとザルコフ博士はそれを追うー2人が入り込んだのは、ミンがモンゴの軌道を操作するコントロール室だった。

 そこで、ゴードンら近づく地球を見るー地球との急激な接近で、モンゴと地球の間に激しい磁気嵐が発生し、モンゴの表面は激しい嵐が見舞われ、ミン宮殿周辺もそれにより崩壊が始まっていた。

 ゴードンはミンと対決するが、無手のゴードンに対して炎の剣を手にするミンー戦局不利なゴードンだが、機転を利かせ自信過剰になり猪突猛進になっていたミンをうまくあしらい、ミン自らコントロール装置を切りつけるよう仕向け、最期はミンが倒れた際に落とした炎の剣をデールが取り、メインコンピュータを破壊。

 それによって、モンゴはギリギリの所で地球との軌道を外れ、地球から離れていった。

 モンゴと地球との衝突の危機は免れたが、ゴードンらはモンゴから脱出する方法がなく、モンゴで立ち往生する事にーそして、ミンはゴードンらに

「ワシは不滅じゃ。まだ会おうぞぉ」

と捨てセルフを言い放って、消え失せる。

5話「獣人たちの賛歌」

 ミンの逃走後も、ミン宮殿内ではまだバリン王子らの反乱軍とミン軍勢の争いが続くが、機械兵の一人がミンの玉座に据え付けられた操作パネルで、玉座の後ろに置かれた神像から大型レーザー砲を起動させ、反乱軍を退けた。

 反乱軍と合流しそこなうゴードンらは、ミン宮殿に取り残されてしまう。

 何とかミンの都から逃げ出せたゴードンらだか、今度はモンゴの野蛮人に捉われてしまう。

 ゴードンら、野蛮人の山城に連れ込まれ神へのいけにえにされそうになるが、そこでミンが神として彼らを操作していた事を知ると、ゴードンらはミンの巨大神像を伝わって地上に脱出。

 そこに、まだしてもオーラ姫が父親の副官を連れて、ゴードンを追って来た。

 しかし、オーラたちの飛行機をゴードンらは乗り逃げし、バリン王子らの許へ向かう。

 

■米国アニメ的(?)ジェットコースター展開と、声優陣

  

 4話目でいきなりクライマックスになるのは、凄い展開ですねーこれには驚きました。

 ちなみにここまでの話ですが、この1期目も3期目同様に【モンゴで立ち往生系】です。

 ミンの声が1・2話では渋い声質でしたが、3話目から段々キーの高いものになっているのに気付きました。

 ミン役の方はザルコフ博士も担当していたので、早い時期から2人だけの場面が多く、大きく声質を変えないとどちらが喋っているのか分からなくなる事がありました―それに、演じる本人も、キャラの演じ分けし辛くなってきたというー大人の事情もあったかもしれませんがw

 ちなみに、ゴードンはバリン王子・デールはモンゴの全女王・ライオン族の王トゥーンは鳥人間の王バルカン・ナレーションは2シーズンのドラゴンの子-をやっていました。

 後に、1982年版テレビ映画と2期目以降はキャラごとに声優を当てていますが、1期目は放送局側がわざわざテレビ映画物をシリーズものに変更して、声優は揃わずにしたのがちょっと理解できませんーやらされた方も、特に宿敵ミン役を務めた人など、ザルコフ博士もやっているからこんがらない方が不思議です。

 ギャップがあり過ぎるキャラを演じるために、声優の中で始まって早々にミンのキャラが壊れ始めたようですw

 

■モンゴの実力者の間で木の葉のように舞う(?)ミンのわがまま娘オーラ姫

 

 オーラ姫は3話目の鳥人間の王バルタンに捉われていますが、彼女を捉えたら確実にミンに目を付けられるのも気にせずはしゃいでいるバルタンを見ると、オーラはモンゴの各種族の長からはミンの存在も忘れさせるほどのお宝に見えるようでーこう見ると、何だがオーラ姫が不憫に見えてきます(´;ω;`)。

 バリンも最初はそういう姿勢ですが、もう4話では真剣な様子を見せています。

 

 ここで気になるのは、3話目からミンのハーレムが出てきて、そこにはデール系のきれいな女性たちが大勢暮らしている姿がありますーそこで、先輩方の目線がきつくデールに当てられる様子が感じられ、デールもその目線に辛そうにしている様子を感じます。←その以前ですけど、女性社会は色々ありますので(;´Д`)

 3話目ではミンがふっとデールの右側から出てくるのですが、4話目は堂々たる威厳を持って扉から入ってくる様子が、王者らしく雄々しく魅力的な場面ですーでも、その後、ハーレムの女性を全て無視してデールの所にはせ参じますけれど(;´Д`)w

 ちなみに、ハーレムの女性とオーラ以外のミンのお子さん方については、この1期目が放送されている年に原作に当たる新聞連載版で描かれているようです。

 ミンのこうした恋愛事情はこの1期目のみで、2期目はデールはすでにゴードンの妻になるも初回でミンに命を取られる、3期目はデールは10代半ばになりミンが愛妻家として妻への操を守るーと変化されています。

 そもそも、ハーレム自体原作である新聞漫画連載時点で、問題あるような気もしますけど・・・こういうのを見る限り、日本よりも大雑把な米国アニメ業界―どうも、《ハーレム=(千一夜物語などで)東洋的》という数式があるのでしょうか?大らかを通り越していますね、こういうの(# ゚Д゚)!!!

 初代ミンを見ると、3代目は女性に対して操を守るー「美女と野獣」の野獣みたいに見えます(そういえば、彼が持つ花の花びらが1弁しか残っていないという描写がありましたね・・・)。