昨日、YouTubeで6話半ばまで見ましたが、自動日本語変換字幕が上手く働かず、セリフだけで把握しなければならない所があった物の、先に米国wiki記事で粗筋と登場人物を確認していたので、そう混乱はなかったですが-(小さい画像で字幕見ながらもあって)1回だけでは内容理解するのがちょっと難しい、オペラのような感触がありました-どうにも米国アニメとは思えない、多国籍感溢れる雰囲気を持つ作風に先程コピーしていたのを見ましたら、案の定、多国籍制作会社共同制作だったのが分り、納得しました。

 シリーズ開始すぐにミンの奥さんが出てきましたw-すでに《写真の人》ですが、展開と字幕が早かったので初登場でのミンの語りがちょっとわかりませんでしたが、ここでミンの地球侵攻理由が明確化されます-字幕がよく分っていない所もありますが、ミン語り終わると手にした花を握りつぶしていたので思わず《逃げられたのかしら?》と考えてしまいましたw←でもそこだけ、再生すると自動字幕がちゃんと反応する時もあるので、後で確認しようかと思います。

 しかし、ミン皇帝の声-また序盤なので不慣れというのもあってか、極めて極太なキャラなのに線の細い繊細なお声をなさっているので、この人が喋ると物凄く(気に食わぬ部下を手かけたり、恐ろしい事を語る)緊迫感あるのにそこだけ空気が抜けてしまい、どうも締まりがないので途中で間抜けな将軍と一緒にずっこけにw

←3話終盤、ゴードンと同盟組んだ火山地帯の洞窟に住む部族がマグマを外に流して氷原を溶かす際に、それで巻き上った湯けむりに巻き込まれて戦艦共にミン皇帝雪原に頭から突っ込むという情けないお姿をさらした上に、将軍と一緒に雪原でフルフルしていました←お二人とも、爬虫類の特性を持つので極度に寒さに弱い。

 シリアスキャラでミン側の傭兵コバルトというのがいます-指一本で相手を軽々と突き倒し、どんな相手だろうか束になって全く敵わない程の強者ですが、顔がアップになると口がワンちゃん口でタブタブしているので、見る度に触りたくなる衝動に駆られてしまいますwでもこの人も、4話目の終盤で隠していた戦艦群をゴードンらに見られて、ゴードンらを倒そうとして基地ごとふっ飛ばしてしまうドジをしていましたw

 そして、1話ではちょっとしたカウントすら数え間違えミン皇帝の腰巾着のような将軍リンチ、次の回からはミン並の残虐さを見せるも、すぐに元に戻ってドジっぷりを発揮する事にw

 

 《多国籍共同》というのがネックになのでしょうか、5話までにキャラの性格表現にばらつきをが凄く感じられます-その上、登場人物が毎回多いのでそれぞれがどういうキャラなのか、掴み辛さもあります-文芸部も、多国籍で行っているのでしょうか? 

 

 全体的に、1990年代半ばで多国籍共同によるものと考えると、「フラッシュ・ゴードン」-特に、ミン皇帝の描き方は極めて難しくなってきたのかと思います。実際、この時期にテレビ東京でも放送された「Xメン」「バットマン」でさえも、政府から抹消対象にされる超人や様々な事情を抱える悪役を複雑な思いで立ち向かうバットマンなど、米国アニメにしては大人な内容になっていました-私は、「バットマン」を見ていました。

 米国では、最近はすっかり実写にとって代わったように見受けられますが、どんなにデジタル技術が発達していても、演じるのも生身の人です-アニメでなければ表現できない物は山のようにあります。アニメでなければ、表現しようもないのもあります。アニメだからこそ描けるものがあります-それが、この「フラッシュ・ゴードン」第3期アニメではないでしょうか?

 後気になったのは、2話冒頭人々がミンの巨像に万歳をして土下座する場面がありますが、その描写が少々引っかかる所があります。あれ、大丈夫なのでしょうか?そこだけ外しても特に問題ない気もしますが・・・。

 それとは別に、場面場面の演出が凄く凝っていて、余裕持って見るとその演出の絶妙さに唸ってしまいます-私的には、4話目冒頭でコバルトが登場退場する所と、彼がミンから預かった立体映像メッセージを発動させ、ミンの立体映像が焚火の上に現われしおらしく和平交渉を望む言葉を言っているのが好きですね。そこは、特にミンの立体映像の中で焚火が燃え滾る様子が何とも恐ろしく感じられ、《話している内容にしては凄い表現だな》と感じました。誰か考えたのでしょうか、凄くインパクトある場面でした。←見ようには、ミンが焚火で焼かれているようにも見えますが、あれって焚火の火がミンの野心を表現しているのでしょうかね?(;´Д`)

 

 でも、この「フラッシュ・ゴードン」第3期―見れば見る程、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に見え、ミン皇帝が鎌倉殿でその部下が13人の重臣に見えてきますw

 それ位、ミンとその部下たちの心情が細かく表現され、今後彼らはどうなるんだろうと考えてしまいます-極めて密度の高い《連続活劇映画》物ですが、ネットで調べると本国でも半ば忘れられている作品だそうです-皆さん、発掘しましょう、この名作をw