去年から、NHKが米国ロックバンド:クィーンの特番を何回か放送していますが、最近偶然クィーンが音楽参加して日本でも有名になった「フラッシュ・ゴードン」冒頭《だけ》見ました-ゴードンが、ミン皇帝が引き起す自然現象(火球化した雹)に見舞われながらも、飛行機でどこかに向かうという所までで辞めましたw

 今考えると、録画して後で見ればよかったと思いましたw←NHKだから、そんなに間を開かさず再放送すると思いますがw

 それを見てから妙に気になり、実はリアルタイムで10歳辺りでテレビ放映を家族で見て覚えていましたが、鳥人間の空中宮殿でのバトルやミン皇帝の最期とか、かなりシュールな断弁しか覚えていませんでしたが-画像検索する内に、周辺のキャラ全て食ってしまう程の猛烈なキャラで、当代きっての名優でフランス人(米国人じゃないんですねw)が演じるミン皇帝に、迂闊にも惹かれてしまいましたw←ここまで徹底的にやると、文句つけられないw

 そこから、急に「フラッシュ・ゴードン」に興味持つようになり、YouTubeなど通りすがりに気楽に見れる動画で、鑑賞しまくっている最中です。

 

 動画サイトで見ている内に、「フラッシュ・ゴードン」というアメコミでは一番歴史を持つ作品に強く興味が惹かれ、米国版wikiで主なアメコミ・小説・連続活劇映画・アニメのをコピーしまくりましたが、読みにつれてフラッシュ・ゴードンの世界と、古今東西の大衆娯楽文化では類のない超個性派敵役ミン皇帝にドはまりしていきました。

 

■第二次世界大戦中を背景に生まれた古典米国ヒーロー物

 「フラッシュ・ゴードン」は、《新聞マンガ》として1934年から1992年までの60年近く連載されました。

新聞連載同時期に、子供向け小説として48年まで1年に1作発表され、それを元に36年に大人向けのも発表されました。

大人向け小説発表同時期にラジオ番組、その翌年には日本でも映像ソフトが出版された《連続活劇映画》として2年おきに3本製作されていくという、極めて早いメディアミックスを果たしました。

 54年にテレビシリーズ化されますが、そこで一旦動きが止まります。

 1970年代から多くの映画監督が何度も映画リメイクしようとして、1980年の映画が世界中でブームとなりました-が、その前年に元はテレビ映画用として制作された第1期目アニメテレビシリーズが先んじて、米国で放送されました-

これは後に、映画用に編集され1982年に公開、日本でもそのバーションで映像ソフトや映画番組で字幕で放送されたそうです。

 アニメシリーズは、1986年には他のアメコミヒーローが助っ人に入りミンと戦う-第2期が放送されました。これには東映アニメーションが3本参加していました。

 他にも、子供向けミュージカル迄制作されました。

 その後、まだ小休憩が入り1996年に第3期アニメシリーズが放送されてからは、米国では映像物が製作されず2007年にカナダので一旦切れたようです。

 ざっと略歴をまとめましたが、ここまで米国の人々に愛されてる「フラッシュ・ゴードン」は凄いとしか言えません-特に、1980年の映画は世界にも作品の世界観を知らせた点では、特筆すべき物です。

 世界を席巻したと言われるポケモンなど、著名日本アニメ漫画では到底到着できない領域です。

 

 舞台となる惑星モンゴも含め、ミン皇帝が極めて戦中色強く様々な東洋像を混ぜごぜに入れた悪役として国内外の娯楽文化研究家に指摘はされていますが、彼こそが作品の大黒柱でその魅力で見た人全員ファンにしてしまう存在で、描きようにはそれすら問題にならない独特のキャラになります。 

 第3期アニメシリーズになると、原型すら分からないほどに異形の姿になってはいますが、実際見ると

《やっぱりミンだぁ》 

と、納得してしまう程に迫力があります-それも、人間的前2期とは違う異星人的迫力を持っていますw←こんなのに攻められたら、みんな逃げ出す勢い!wゴードンの味方、ザルコフ博士が影で驚いて逃げるのも分るw

 

■今こそ再放送・リメイク・続編臨みたい第3期アニメシリーズ

 1996年放送の物ですが、これを見ると《なんか凄く大河ドラマ的奥深さ》を感じました-この時期の米国を考えると、かなり挑戦的で情緒あふれた内容に驚きます。

 また、初回と最終回しか見ていないので、全話見ないと分からないですが上記のwikiを見ると、各エピソードでミンの軍隊や娘さんを絞った内容で、ミン皇帝も地球人の愛妻がいてどうも地球で・・・という裏設定があり、最終回ラスト地球に行けなくなって戦艦で悲しみに暮れるのがありました。

 

 Wikiでは奥さんは亡くなったようにありましたが、↑の字幕を見る限りでは地球で消息不明になっていて、地球を奪っても彼女を見つけ出そうとしているように見えます-実は第2シーズンで、ミンが地球にやってくると愛妻が現れて、侵略を辞めさせるという展開では?

 その展開が一番ありそうですが、母星での凶行を償うという流れになるでしょうね・・・それだとかなり勇気ある作品になりますね-それに地球にも問題ありそうなんですが・・・そうなるとガンダムですね(;´Д`)。

 ツイッターでは《シンエイが続編製作しては》と書きましたが、こういうのはやはりサンライズかもしれませんねーサンライズは極めてハードSF物でありながらも、普遍的な反戦的で情感深い作風で見る人を感動させます。

 

 サンライズだと、

《地球侵略する理由は分かるが、そのために人々を苦しめた責は逃れない》

と、ゴードンとモンゴの人々に詰め寄られ、ミンはこれ以上もない位に自分の所業に反省し、彼の愛妻に支えられながらモンゴを復興していくーって、「ナウシカ」のクシャナ姫だぁ!!w

 

 この第3期は全くこちらの考えですが、本当の悪人が存在しない全く新しい米国ヒーロー物ではないかと思うと、とてももったいないように思えます-もう一度、このシリーズ、サンライズ・ジブリ・シンエイ・ディズニーで再起動して欲しいです。