なってみると案外霊体っていうのは悪くないな…前に書いてたごーすとまじっくを思い出すよ。
さて、これからどうしよう
Dream2「ごーすとの咆哮」
今分かっているのは、ここが夢の類ではなく間違いなく小説の中の世界であること。
そして、私の体がいわゆるティンクル・ポポという形を取っていること。
色からして『チョコレート』であることは分かるのだが…
私が小説の中に入っている以上、この色の名前で呼ばなきゃいけないはず……なら名前は
『チョコレート・ハル・ミヤビ』
で良いかな…
これで、名乗る名前は考えた。でも、この青春アンダーセブンズの世界でどうしろと言うの…
具体的に町並みを決めていないのに、視界に入る限りはちゃんと店や家が並んでいるところを見ると恐らく…この世界は無限に続いている。
トランプのスートを書いたファイルが有るわけでもないし、ヒントなしで最終的な目標である『この世界からの脱出』は出きない 、なにかしらのイベントが起こらないと…
その時遠くの方から……銃弾の音が聞こえた。
「!?」
この音は……イベント!?銃弾の音がするイベント…何が起きたの…
チョコレートは霊体の体を使いこなし、時速60kmで空を飛んだ。
異常だ。
チョコレートは霊体になって間もない、にも関わらず体を使いこなしている。明らかに『他のものたち』よりも能力を受け入れるのが早い。数日前に目覚めた他のメンバーよりも…
『フフ…自分をキャラクターとして扱い』なおかつ『能力開花』も早い…
流石はトップメンバーというところかな、
少し早いが…ZAKOを仕向けるか…ちょうどもう一人も向かってきていることだし…
「ボクをタノシマセテヨォ……いつまでも、いつまでも、フフフ」
銃弾の音が聞こえたのはこの辺りね…アーケード街のようだけど…カラスが飛び回るようなこんなところで銃が…?
「……見つけた」
「え?」
声がした瞬間上から紫色の何かが猛スピードで突撃してきた。
幽体となり身軽になった体なので、難なく避けられた……いや、避けなくても良かったのか…
「………見たことない奴だ、いや見るはずがない奴なのか……とりあえずお前が何かを知ってるのは間違いなさそうだ、」
そう、私の前で言うそいつは
紫色のカラスだった。
確かにこんなキャラクター居たわね…USDXに、でもこんな誰からも忘れられたようなキャラがこの世界にいるなんて…見た目も動物だし…
まて、そもそもUSの中でこんなキャラクターがいるはずがない。カラスはあくまでカラス…物を言うカラスなんて……
「だんまりか……こっちだって必死なんでな、痛い目にあってもらうぞ!!」
USにいないはずのキャラクター……つまりこいつは、脱出の鍵!!捉えて吐かせるしかない……この世界のことを知るために!!
猛スピードで突撃してくるカラス、幽体には効果はないが…こちらが捕まえるためには、速すぎる…
とりあえず幽体であることは、隠して…かわす!!
「厄介だな…このスピードをかわすとは…しかし…」
カラスが話すのをやめ…体をくねらせた、
「これならどうだ?」
カラスが体を止めた瞬間、チョコレートの足元の商店街のタイルが剥げた
「!?」
これは植物の根!?アイツは何をしたの!?
「それ、次々行くぞ!!」
しかたない…根を無視して突っ切る!!霊体であることがバレたら効かない手だが、アイツが油断している今がチャンスだ!!
商店街のタイルから次々チョコレートを狙って飛び出す根、植物の根は固い土を突っ切りのびるよう強く、しなやかである。
故に、猛スピードで成長する根に当たることは自殺行為である。
「え…?」
チョコレートの体を根がからめとった。
「な……んで…?」
私は霊体で攻撃は当たらないはずなのに…
「バカだな、突っ切ってくるなんて……さて、聞かせてもらうぜ。この世界の秘密について、お前が何かを知ってるのは間違いないんだ。」
?……何かおかしい、こいつが私に聞いている?
「ちょっと待って!私は何も知らない!!貴方がこの世界について知ってるんじゃないの!?」
「はぁ………そういうの良いからさ、あんたが『イベント』邪魔したんだろ」
「イ……イベント?」「さっきの銃声、あんたがおこしたイベントなんじゃないのか…?」
「!?ちょ…ちょっと待ってよ、それじゃ誰が銃なんか!!」
~
俺は眼前にチョコレート色のティンクル・ポポを捉えている。
“俺の作り出した世界”には既にチョコレート色のティンクル・ポポはいる。つまり、こいつはこの世界でのイレギュラー…
「もう一度きく、お前は銃を撃った。そうだろ?」
「違います!!私は“私の世界”に銃なんかの音が響いたからここに来ただけで!!」
私の…世界?ってことは…どういうことだ?
「と、ところで貴方はいったい?」
「…俺?俺の名前か…そうだな、グレープ……うん、グレープ=Σ=ムラサキだ。」
ここが小説の世界だと言うなら、小説の中の呼び名な方が良いだろう。
「人に名前を聞いたならお前も名乗れよ、話はそれからだ」
「あ…私はチョコレート・ハル・ミヤビと言います」
なるほど…しかし俺は今女性を束縛しているわけか、少し興奮する。いや冗談だ。こんなことしている間にも奴等が…!?
「悪いな、チョコレート=サン。お前には聞きたいことがある、連れ去らせてもらうぞ」
「は?」
俺は“俺の足から伸びる植物”を背中に生やしかえ“カラスの姿を大虎にかえた”
「え?え?」
「来た、走るぞ」
「うわ!?ちょっと安定してないでごじゃいましゅる!!危ないでござるぅ!!」
背中からキャラ崩壊の波動を感じつつ、アーケード街を走り抜ける。
「後ろからなんか軍隊が来ております!!御主人!!」
「お前が銃を撃った音で計画が邪魔されたと思ってんだ!!統一兵の野郎!!」
「統一兵!?それって…!?」
チョコレートの真横の空間を銃弾が切り裂く。
「あー、銃撃来るぞ」
「軽い!!こんなの非日常すぎるよ!!私は普通の青春を……」
一斉に始まった銃撃がチョコレートの口をふさぐ。
俺は足を酷使し、ただひたすらに銃撃を躱しつつ走る。
「なんかお前反撃手段ないの!?」
「ない!!」
「さっき撃った銃とかは?」
「撃ってねえよ!!おいどん撃ってねえよ!!」
アーケード街を抜け、住宅街を奔走する。
幸いここの道は複雑だ…住宅街だしあいつらもそんなに発砲して来ないだろ…
後ろの兵隊の人数も減ってるし…!?
「グレープさん!?前から兵隊が!!」
「ちくしょう…あいつらが迷う訳なかったんだ、俺の作った設定とは言えクソめんどくさいぞ…」
統一兵が銃をかまえ、一斉に銃口をこちらに向ける。
俺の負けだ…銃音!!
→3「ごーすと研究所」
懐かしいのを掘り出した
最後が酷いのは無理矢理くっつけたから