「ねるねるねるね」は五千回混ぜるとガムになる | あなたのカビカビみかん

「ねるねるねるね」は五千回混ぜるとガムになる

【意外性】

やらなければやらないで生活できるコネタ作りですが、
やらないとフラストレーションが溜まってしまうのはなぜなんでしょうね。


改めて「自分」と「コネタ」との出会いを振り返ると、
初めて読んだコネタは、あの有名な「納豆を一万回混ぜる」 です。

同僚と定食屋で、「納豆をたくさんまぜるとどうなるのか」という会話になり、
インターネットで調べていく中で、このコネタに出会いました。


前フリはさておき、
今回もコネタ道場テーマ投稿としてコネタを書きたいと思います。
今回のテーマは「意外性」
前述の「納豆を一万回混ぜる」というコネタは、
納豆の驚くべき変化を捕らえた、まさに「意外性」のコネタだったと思います。

今回はシンプルに自分のコネタの原点
「納豆を一万回混ぜる」
をトリビュートすることにしたいと思います。


【まぜる…といえば】

みなさん、クラシエ(昔のカネボウフーズ)から発売されている
「ねるねるねるね」 というお菓子をご存知でしょうか?

ねるねるねるねのパッケージ


二つの粉を水と共に混ぜると色が変化する不思議なお菓子です。
イマイチな説明ですが、コネタ好きな人なら皆さんご存知ですよね。
(CMに出てくる「練れば練るほど色が変わって…」も
魔女が印象深くて記憶にある人が多いと思います。)

デイリーポータルの記事でも小野さんが紹介していたり
「大人も楽しいケミカルスイーツレビュー」 )、
個人のブログやYouTubeでも「ねるねるねるね」を大量に作るなど、
いくつも衝撃的な内容が見られます。

その中で意外にも、「ねるねるねるね」を混ぜ続けると、
どうなるかというアプローチが見当たらなかったので、これに挑戦したいと思います。

「ねるねるねるね」を混ぜ続ける!!

混ぜ続けることで、色や触感がどう変化するのか
ひたすらに混ぜ続けてみたいと思います。




【準備】
さて、「ねるねるねるね」を作りましょう。
といっても、子供向けのお菓子、あっという間に準備ができます。

1の粉  水を入れて
1の粉を入れて、容器一杯分の水を入れる

かき混ぜる  次に2の粉を入れる
ある程度混ざったら2の粉を入れる

混ぜ回数は、スプーンに万歩計をつけた、特製のカウンティングスプーンで数えます。

スプーン.jpg
なんてローテクなんだ…


【目指せ一万回】
それでは、ひたすらに混ぜようと思います。
目指せ一万回!!

c_0.jpg c_100.jpg
スタート
100回

c_200.jpg c_300.jpg
200回
300回

c_400.jpg c_500.jpg
400回
500回

混ぜ始めると、黄色と青色が混ざって、緑色になります。
ただ、20回ぐらい混ぜた時点で、大きな色の変化は終わってしまいました。

…むぅ、練れば練るほど色が変わって…まだまだこれからだ。

混ぜ続けていくと、少しずつ粘りがましているように感じる。
付属のプラスチックスプーンだと混ぜずらそうだなぁ。


c_600.jpg c_700.jpg
600回
700回

c_800.jpg c_900.jpg
800回
900回

c_1000.jpg
1000回!!

c_1000_2.jpg
消費カロリーは35.8KCal(缶ビール350ml1本ぐらい)

とりあえず1000回混ぜました。
色が全然変化していませんが、かなり手ごたえが重たい。

最初はとろろとか混ぜているぐらいの感覚なんですが、
それがどんどん重くなってかなり「もったり」してきます。
(この感触は、なんと例えたらいいんでしょう…)



【変化】
さて、混ぜ続けます。
1000回達成して、一段落したつもりでしたが、実はまだ始まったばかりなんですよね。
さて、続けて頑張るぞ…ここから先は1000回おきに写真を撮ることにします。
(全然混ぜが進まないので…)

c_2000.jpg
2000回


2000回を過ぎ、さらにもったり感をましてきました。
妻曰く、
「なんか、歯医者で銀歯の型取りにこういうの使うようね。」
おっ、この例えは分かりやすい!!

さらに、混ぜ続けていくと、ついに一つ大きな変化が…

youkiware_2.jpg
2500回を超えました

なんと、付属の容器がスプーンとの摩擦で割れてしまいました。
気合を入れて金属製のスプーンを使ったのがアダになったか…
パックリと割れてしまっているでドクターストップです。

youkiware.jpg   youkiware_3.jpg
これだけ割れていると、ドクターストップもやもをえない

納豆一万回でも「1300回、箸が折れる。」との記述がありますよね。
道具が壊れるというのは、ひとつ「多混」の醍醐味なのかもしれません。


【練れば練るほど色も触感も変わる】
容器を変えて再開します。
陶器ならば、いくら混ぜ続けても壊れることはないでしょう。

 youkiware_4.jpg
なんか、スライムみたい

3000回を経過、なんだか固くなってきて、混ぜるのがつらくなってきました。
良くみると、色も変化していて、だんだんと緑色が深まってきているように感じます。

c_3000.jpg
3000回


4000回…写真を見ると分かりますが、粘度がかなり高いので、
容器のふちにへばりつくようになってきました。
もう、かなり固くてなかなかまざりません。
(ゆっくりかき混ぜているので、万歩計が反応しないことも…)

c_4000.jpg
4000回

ついに5000回達成!!
「ねるねるねるね」は固いのを通り越して、ガムのようになってしまいました。
見た目は「ずんだ」のように鮮やかな色に変化しました。

どうでしょう、ネバネバになったのが分かりますでしょうか?

c_5000.jpg
5000回


c_5000_2.jpg
もう、液体のようにまとまってはくれない

c_5000_3.jpg
c_5000_4.jpg
ずいぶん違うものになってしまいました

ということで、混ぜに関してはここまでにしたいと思います。
もう、重くて早く回す事ができないので、カウンタが回りません…

c_5252.jpg
万歩計が壊れなくてよかった




【まとめ】
味と触感の観点で、ねるねるねるねを混ぜ続けた結果をまとめたいと思います。


味:「ねるねるねるね」味の口の中で溶けてしまうガム
(うーん、名前は思い出せないけど、こんなお菓子があったように思います。)

c_100_hikaku.jpg  c_5000_3.jpg
100回目(左)から5000回目(右)の変化です



色:5000回まで、じんわりとですが色が変化
(想定外、単純に二つの粉が混ざるだけの変化で終わらなかった。)


maze_num.PNG
光の加減もあるかもしれませんが、色が変化しました


以上より、「ねるねるねね」は、
 「5000回程度混ぜるとガムのように変化する」
事が分かりました。
さすが、遊ぶお菓子の代表格、意外な結果となりました。

finish.jpg
第3の粉を入れて美味しくいただきました


【おまけ動画】
どれぐらい粘っているか、動画で撮影してみました。