大学時代の夢をみる。よく僕は大学時代の夢をみる。だいたい単位がとれるかどうか危うい夢である。実際、僕はモデルの仕事を大学生の頃からはじめており、欠席も多かったため、四年時に単位を落とせない状況に落ちいった。なんとか卒業できたものの単位数の計算を間違えており、正直ゼミの教授に救われて卒業できた。だから大学の夢はだいたいスリリングなものである。今回の夢をは38歳の僕が復学する夢で履修登録をすまし、学生課に向かっているたところで終わった。なぜか懐かしい顔もちらほらでてきた。20年会っていなくて久しぶり夢のなかで顔をみる人もいた。おかしなものだ、歳をとっていない。

 あの頃に戻りたいか?と聞かれたらすこし間がおくが、いいえと答えるだろう。正直めんどくさい。自分自身もいくぶんめんどくさい奴だった。だから、もういいかな。

 起床後、髭を剃りながら、無意識にユーミンの「あの日に帰りたい」を口づさんでいることに気がつく。

青春の後ろ姿を
人はみな忘れてしまう

 すこしはっとしてしまい、シェーバーの手を止めてしまう。そして秋なんだなと思う。