かろうじて生きてます!
なのぉ~で
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第17章
ゴルゴさん
2015年8月14日(金)
今日から「某日」はやめて、その当時書いた日を入力することにしました。
どんどん人が出て行きますよぉ。
シャブのおじいちゃんが本日東京拘置所に移送になり、そしてもう一人の気合の入ったオジサンがパイになった。
今回はそのパイになったもう一人のオジサンのお話し。
俺たちは「ゴルゴさん」と呼んでいたが、この人マジで気合の入り方が尋常じゃなかった。
パイになって居室を出るときに俺たちに一言、
「これから仲間とイタリアンだよ」ニヤリ………
さて、そのこころは………?
このゴルゴさん、パクられた理由というのが歌舞伎町にある「俺様のイタリアン」の出入り口にあるノボリを壊したといういわゆる「器物損壊罪」なのだ。
ゴルゴさんいわく、「そんなノボリなんかに指1本触れてね~し」的な………
べつに飯を食おうとしてご来店したからというのではなく、ただ従業員に話しをしに行っただけなのだそうだ。
話しをしに行っただけ????どういうこと????飯食えよって……爆
そこで、例によって俺たちはゴルゴさんのお話を聞く。
なんでも、ゴルゴさんのお友達がそこの従業員にお金を貸していたらしく、それをそのお友達が何度催促しても一向に返済をしない。しかも、連絡をしてもブッチギリで完全に逃げまくっていたのだとか。よくあるお話です。
そこで、心優しき男前ゴルゴさんは、
「じゃ、俺が代わりにいってやるよっ」
と。
そして、肩で風を切って颯爽と「俺様のイタリアン」に切り込んだ。あっ、乗り込んだ。
あっ、言い忘れてました。このゴルゴさん、元ヤカラの方で、もちろん「壁のむこう」の経験もあるのだそうで、俺にしてみれば大先輩なのだ。
さて、俺様のイタリアンに乗り込んでターゲットに接触したゴルゴさん、その気合入りまくりの威圧感でクエスチョン、
「あなた俺の友人の○○に金借りてるよね、早いとこ返してやってくんねぇかなぁ」
「…………」
ターゲットは終始無言で、ただただブルブルと身体を震わしていた。と思う。そこは聞いていないけど、多分そうなんじゃないかなぁと………
ゴルゴさん、違っていたらゴメンなさい。
そして、数分間のやり取りでターゲット返済の約束を取り付け(おそらく無理やり)店を出た。その瞬間、お店の前で御用となったのだ。
それで何故逮捕されるの?
それはですね、日本という国は法治国家であり、請求権のない人間がその債務者に請求をした場合怒られます。たぶん………。俺も法律は詳しくないのでこれ以上はご勘弁を。
んで、なぜに器物損壊罪なの?
詳細は………、
俺様のイタリアンの前で職質(職務質問のこと)されて、あぁでもない、こぉでもないと問答しているうちに、なぜか訳も分からずに御用。となったそうだ。
ゴルゴプロファイリングによると…………
ゴルゴさんとその従業員が話をしてて、本人は並々ならぬ恐怖を感じていた。それを察した別の従業員が速攻で110番した。だが、そこは民事不介入システムの警察組織、むやみに踏み込めない。
そこで、店から出てきたところを職質でもして引っ張っていこうという算段をしたのではないか、と………
いずれにしても、10日でパイになったゴルゴさんは、その足で俺様のイタリアンに夕飯を食べに行くと意気込んで出て行った。
その後のゴルゴさんの消息はつかめていない………
ぜひ元気でいてほしいものです。
基本的にパクられてきた方々って、2度目、3度目ってあるからね。そういうものなんでよね、パクられ慣れるっていうか………
そしてこの17室は俺と井尾誠の2人きりになり、意外とこの空間が広いんだなと感じた今日でした。
ちなみに、TOME ZAPPUはあの日から毎日欠かさずに遂行してます。2人なので他に気を遣う必要もないし、伸び伸びとやれます。
そうそう、同日に東京拘置所に移送になったシャブのおじいちゃんは御年71歳、だけどまだ元気にこんなことを言っていた。
「この次に娑婆に出てきたら最後の花を咲かすぜ」
と。
そこで、すかさずゴルゴさんが
「種もまいてね~のに、芽すらでてこねぇちゅうにアホが」
と。
大爆笑
いろんな人がいますなぁ
ってことで、ご報告終わります。また次回にお会いしましょう。