はははchan!

ですyo

 

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第4章

 

 

 さて、何から話せばいいですかね。

 ちなみに今日は広島に原爆が投下された日です。昨年も俺はこの留置場の居室にいました。昨年は69回目だったんですね。(2015.8.6)

 そうですね、俺がこの居室に入居したときの先住民の方々をサクッと紹介しますね。おそらく今後もこんな思い出話し的なスタイルになると思います。

 

 まずは、この17室には2人センパイがいて、40代半ばの不良の方30代後半のごく普通の方です。俺は始めての留置場なので(あたりまえか)この方々に一日の流れやらルールなどを教えてもらった。今でもそのルールを継承している感じで、それがスタンダードになってしまった感があるけどね。

 

 そういった中で、俺は新人として留置場に入居してきたのですが、そこはさすが新宿警察署の留置場です、次から次へと悪いヤツらが入ってきますよ。8月の暑い季節はやはり何と言っても「ピンクの人」

いわゆる

チカン

多い

 ヤツらのほとんどは2~3日で被害者と和解してパイになるんだけど、この1年で10人くらい?のピンクの人が同室に入居してきたかなぁ。

 なぜ「くらい」という表現をしたかというと、

ヤツらは自分の罪名を隠します(笑)

 やはり冒頭でもお伝えした通りチカンは留置場でも刑務所でもバカにされたり、いじめられたりするのでひたすらに隠したり嘘をいったりします。例えば窃盗とか。

 暴行とか窃盗とか言って2~3日でパイになるヤツらは、おおかたピンク罪の疑いありですな。あと、たまに「ノーコメントで」って偉そうに言うバカもいます。ピンクばればれじゃんよ、

アホが(笑)

 なので、申告もれを甘味してだいたい10人くらいと表現したのですねぇ。

 で、同室になった明らかにピンクのヤツは5人だけど、この留置場全体ではおそらく100人以上はパクられてきているんじゃなかろうかなぁと思います。こればっかりは留置場担当官は教えてくれないからさ。

ヤベーよ

 ということで、我が居室に入居してきた5人のうち、特におもしろかった3~4人の症例をご紹介いたします。

(ウフフっあえて症例)

 まずは1人目のキャバクラ大好きな50歳くらいのおっさん「Iさん」。ん~、なんかTVとかの字幕っぽいですね~(笑)

 このIさんは、トータル3日間の滞在という典型的なピンクパターンだったけど、すさまじいドラマだった。

 

 衝撃だったのは、入居してきた時間が朝方の4時。俺もパクられてまだ日が浅いので、そんな時間に入居して来るなんてどんだけだよと思ったんだなぁ。しかもこのIさん、着てた服がボロボロで、顔と手首が異常に腫れていて痛々しい感じ。ほんで、朝起きて食事をしてからもずっと寝ていた。夜通し職質されてたからというのもあるんだろうけどね。で、結局話しを聞けたのは夕飯の後だった。

 

 それは、俺が同室の先輩と何気ないキャバクラ話しをしていた時だ。よく行くキャバクラで、どんなイタズラして~、おっぱいさわさわして~、とかとかワイワイ盛り上がっていると、いままで横になって寝ていたIさんが突然ものすごい勢いで起き上がり、

「俺もキャバクラ大好きなんですよぉ」

と目を輝かせて俺たちに近寄ってきたのだ

(マジでビビったよ)

 なっ、なんだこいつ!と思ったけど、まぁ心優しきオイラは同室になった誼でトークルームに入れてあげましたよ。

 そしたらコイツ喋るわ喋るわ、まるで水を得た魚のように自分の性癖というかなんというか、フェチを通り越して変態かってな感じ。

 俺たちはドン引きしながらもフムフムと聞いてあげた訳ですなぁ。その話の中でIさんは自分の罪状をゲロしてしまったんですねぇ。でもまだその時点では半ゲロかなぁ。

 

では、続きはまた次回ってことで。