12月の掲示板
こんにちは。12月になりましたね。
途端に福岡も寒くなりました。
柿はそもそも渋柿しか無かったそうな( ̄▽ ̄;)
そんな事を聞いた事があります。
その渋柿の皮を剥き、軒先に吊るしてお日様の光を浴びると……
なんと言うことでしょう。
とっても甘い干し柿になります。
へぇーって感じですか?(笑)
当たり前って感じですか?(笑)
子供のころはとっても不思議でしたが、
大人になったらそれが当たり前のように、何も思わなく
おいしいおいしいと言って食べるだけになってしまいました。
20代後半のころお説教で同じような言葉を
聞いたことを思い出します。
渋柿の 渋そのままの 甘さかな
渋柿は渋柿のままなんだけれども、お日様の光に照らされることで
渋柿のまま甘くなる・・・
それはちょうど、罪根深き私たちが阿弥陀様の御光に照らされて
罪深きままで往生させていただく
ということ。
変わらなくていい。そのままでいい。そのままがいい。
そこのところを宗祖法然上人は
「善人は善人ながら、悪人は悪人ながら往生す」
と言われたのでしょう。
人にどう見られているか、とかじゃなく、
自分は自分のままでいい、そのままでいい。
誰が何と言おうと、自分は自分のままでいい。
渋柿は、そのままかじると、すごく渋い。
それはもう言葉にならないくらい渋い(笑)
この世の中にこんな渋いものがあるのか~ってくらい。
それでも渋柿は渋柿のまま、お日様のおかげで
とっても甘くなる。渋柿が甘くなりたいと思っているわけでもなく
自らが甘柿に変わるのでもなく、
渋柿のまま・・・不思議だなぁ
私たちも、自分自身のまま、阿弥陀様の不可思議光によって
往生させていただくことができるようになる。
そのままで、そのままで。
さ、今日もお念仏いたしましょう。