厳しい来春就職戦線 不況の影響無視できず
5月5日10時45分配信 琉球新報
本紙調査で2010年度に県内主要企業が新卒採用数を減らす傾向が明らかになった。09年度の本紙調査では、「増やす」が全体の4分の1で、「前年度並み」を加えると半数を超えていた。売り手市場から、一気に買い手市場に向かいつつある。
採用を減らす企業の多くは、団塊世代の退職が一段落したことを理由に挙げる。一方で、人件費削減を理由にする企業もあるため、不況の影響も無視できない。
本土の大手企業は新卒採用を抑えており、本土の学生が地方に流れることも予想される。そのため、県内学生にとって、来春は厳しい就職戦線となる。半面、県内企業にとっては、これまで本土大手に取られてきた優秀な学生を確保できるチャンスでもある。
採用試験の日程は就職意識の高い学生に引っ張られ、前倒し傾向が加速した。これまで6、7月に採用試験をしていた県内地銀3行が、一斉に4月まで早めたのは象徴的だ。本土との採用スケジュールの「時差」は年々詰まっており、今後も県内企業の採用試験早期化は続きそうだ。(稲福政俊)