《  納棺体験  》
☆。.:*・゜

中村文昭と感じる『空間の3日間 』に、参加してきました。

初めての納棺体験。 

 


白装束の旅支度をして、真っ白な布団に横たわる。

周りから聴こえてくる…

「ありがとう!」「まゆみ先生。ありがとう!」という声。

そんな中で、運ばれておかんの中に。

そして、蓋をしめられる。。。。。。。

しばらくして、聞こえてきたのは『 般若心経 』。

 
その般若心経の声を聞きながら

私の脳裏に浮かんできたのは

遠い遠い昔の記憶。
 

 

私が、13歳の時、私は、初めての「死」に出会う。

それは、母の死でした。

悲しくて悲しくて、悲しすぎて泣いていたら

私の横で、嗚咽して泣いていた、父の姿がありました。 

その日から、

父は、「般若心経」を、毎朝、毎晩、読み始めたのです。

でも、それが、たどたどしくて、上手じゃなくて…

それでも、父は、

「ママが淋しくないように。」

「ママが、ひとりぼっちにならないように、よんであげよう。」と…。

時には、私を誘って、

「マミも、よんであげて。」って。

私も、父についてたどたどしく読む般若心経。
 
   
 
 

 
お棺桶 の中に入った時、聞こえてきたのは、父の般若心経。 

たどたどしくて、上手じゃない般若心経。

でも、そのとき、

あぁ…母は、幸せだったんだなぁ…って思えた。 

 淋しくないようにって読んでくれた父の般若心経が、優しくて嬉しくて、あったかくて、幸せだったんだなぁって思えた。

そう思えたら、泣けてきた。
 
私も、私の大切な人が亡くなったら、ずっとずっと読んであげよう。ずっとずっと想いを届けてあげよう。

淋しくないように。

ひとりぼっちにならないように。

ずっとずっと読んであげよう。
 
 
  
   

ありがとう。お父さん。

ありがとう。お母さん。

 
 

「納棺体験」…
 
貴重な貴重な体験でした。

 
 

明日の2月28日。
その母の命日がやってきます。