2月も半分を過ぎ、暖かい日もあれば真冬に逆戻りの日もあるという、いわゆる三寒四温の季節を迎えました。

街の木々をつぶさに観察していると、花がほころび始めた物もあれば、日当たりなどの条件によってはまだつぼみすら出ていないものもあり、置かれた環境で植物もずいぶん育ち方が違うことに気づかされます。

 

人生も似たようなもので、寒い時期もあれば心温まる日々もある。

置かれた環境によって人が享受する様々な恩恵も、そのありがたみが違ってくるのは致し方のないところなのかもしれません。

 

気候の変動に体がびっくりし、おいそれとはついていけずに体調を崩す人が多いのもこの時期の特徴です。

精神面で不安定になる人もいるでしょう。

会社などの組織では春からの新しい人事が発表され、3月いっぱいでお別れになる人、新しく加わる人、職場の地位や立場が変わる人など、来るべき新年度に向けて心の準備を始めなければいけない人もいるはずです。

 

いわゆるネガティブケイパビリティ(中途半端な状態に耐えうる心理状態)に陥るのはこうした季節の変わり目です。

暖かい日にも寒い日にも同じように仕事をし、あるいは学校に通い、変動の激しい季節にお付き合いしながらも自分を保っていくのに、ある意味自分を鍛えるにはいい時期と言えるかもしれません。

 

温かくなればたいていの人は開放的な気分になれるはずです。

その日が来るのを楽しみに、今を耐え、来るべき日に備えて力を蓄えておくことがこの時期は重要でしょう。

桜の花も「休眠打破」といって一定期間寒い時期を耐え忍ばないと、きれいな花は咲かないのだそうです。

この時期につぼみを丈夫にし、来るべき日にパッと花を咲かせるための大事な時期です。

内にエネルギーをため込んで寒い時期に自分を守る知恵を桜の花は持っています。

 

「寒い」「異常に暑い」に一喜一憂することなく、内にエネルギーをため込んでパッと花を咲かせられるよう、自分を守り、自分を見失わないことを今の季節は教えてくれているのかもしれません。