急に寒くなって、

しかも雪なんて降ったりするとふと思い出すストーリーがあります。

 

それはまだ俺が神戸で働いていた頃だから、

もう10年ほど前になるんじゃないか・・・?

びっくり!!

 

そう、10年くらい前の話。

 

その時俺は、神戸の元町にある服屋さんでバイトしていました。

お客さんは老若男女問わず。

今朝のメンバー限定日記に出てきたまさに「ジーンズメイト」があった頃です。

(今はすでにないんですが。多分元町駅前店はあるはずだけどそこには行ったことがありません)

 

その店には中国からのお客さんがいっぱいやってきたり、

中学生がやってきたり、とにかく様々で賑わっておりました。

 

冬になって、まさに寒くなった今時期かな、

一人のおじさんがやってきました。

いや、もうおじいいさんかな。

 

ドロドロになった作業着でやってきたんです。

髪の毛は白髪で、顔にはたくさんのシワが刻まれて。

 

でもその日はどこか嬉しそうでした。

俺が接客につくと、小さな小さな箱を持っています。

なんだろうかと聞いてみたら、

 

「これからな、久しぶりに女に会いに行くねん。

あいつがな、チョコレート好きや言うからな、そこで買ってきてん。」

 

そう言って嬉しそうに小さな箱を見せてくれました。

そして、

 

「ただこんな格好じゃ会いに行かれへんからな、

少しええ感じの服着よう思ってな。」

 

と。

話を聞いたところによれば、どうやら女の子はお店の子。

キャバクラなのか、風俗なのかわからないけど、夜の女の子。

そこに行くのにわざわざ兄さんは(敬意を込めて兄さんと)、

服を新調しに来ました。

 

嬉しいじゃないの。

サイコーにカッコよく見えるシャツを選びました。

もちろん着替えもしてもらって、

仕事の服は袋に入れて。

 

そして出て行く時にも嬉しそうだったので、

思わず肩をぽん!と叩きました。

行ってらっしゃい、楽しい夜を過ごしてくださいね!!

 

兄さん、きっといっぱいお金貯めてその日の夜に挑むんだろうなと思ったら、

すごく胸が熱くなって。嬉しいけど、どこか切なくて。

 

そういう切なさを含んでいるから、

きっと人って愛しいのだろうと思います。

目がキラキラしててね、あの夜の兄さんは最高にカッコよかったと思う。

小さなチョコレートを女の子が気に入ってくれたかどうかはわからないけど、

きっと、嬉しい夜を過ごしててほしいなと思います。

 

ついつい寒くなると思い出す、

クリスマスに(近い)ストーリー。

 

神戸で働いていた事もすごく楽しかった思い出です。

大阪に住んでたから通勤はまぁまぁ遠かったんだけどさ(笑)、

その距離の中「日記を毎日書く」という習慣ができたし、

行き帰りには必ず1時間ほど読書もしてたしね。

 

ちなみにその年のクリスマス、俺はお店に立っていたかと思います。

正月は。。。

家に帰る途中で迎えました。

それも服屋さんで勤めていればあるあるかもしれませんね。ふふふ。

 

懐かしい思い出を、寒さのおかげで思い出しました。

元気にしてるかな、兄さんよ。

俺は、相変わらず元気です。

 

皆さんは今年のクリスマス、どんな風に過ごしますか?

俺はイブにライブですよ!ふふふ。

 

浅草の天使の如き悲しみや切なさに暮れるクリスマスではなく、

なんらかの形で幸せな日でありますように。

なーーーーーーーーーーーーーんもない!という方は、

俺のライブに遊びに来る、

もしくはケンタッキーのパーティーバーレルをほおばりましょう!!

 

わっはっは!!

 

キャッホー!!