署名活動の有効性 | スポーツクラブ日記

署名活動の有効性

スポーツクラブに入られていて、クラブ側への要望に対する署名の依頼をされた方や署名活動をしているのをご覧になられた方がいらっしゃると思います。

クラブ側として、署名活動をされることに対しての制限は基本的にできません。
また、署名に対して受け取る義務はあるます。
しかし、署名に対して対応する義務はありません。

こう書くと冷たく聞こえるかもしれませんが、内容によって効果もマチマチです。
以前、僕のクラブでもいろんな署名活動が、盛んになりました。
ある会員様が、クラブ側が決めたことに対して、消費者センターに相談した時に、そのセンター所員からのアドバイスがきっかけでした。

消費者センターのアドバイスというのは、クラブ側が決めた事項に対して、不満があった場合に、クラブ側と話し合う場を設けるための、ひとつの手段であるという意味なのですが、相談をした会員様は、その署名がクラブ側の決めたことを覆す手段であると認識されたことにより、混乱が生じました。

また、署名活動主導者により、関係のない会員様にまで影響を及ぼすことがあります。
主導者の会員様は、自分の意見が正しいと考えてされているのですが、他の会員様も主導者の意見に賛同しているかは微妙なことがあります。
その署名が盛んになった時も、
「○○さんが無理やり署名にサインをするように言われたので、サインをしたのですが、署名がクラブ側に提出された際には、自分の名前を消しておいてほしい」
といったものや、
「○○さんが怖いので、サインをせざるを得なかった」
といったものは、たくさんクラブ側に入ってきたのです。

昨日の日記で書いたのですが、物事に対する感じ方や認識、常識は人によって違います。それを理解されていないことが明白です。

また、署名の有効性としては、何名の署名を集めることができるかも、1つのポイントとなります。
もちろん、前述した無理やりサインをさせられた方がいないことが前提になるのですが、通常、会員様の半数は必要です。
3,000名のクラブであれば、1,500名前後の署名が必要です。
基本的にこの数字は不可能に近いと、経験上思います。

自分の考えを正当化したい気持ちは理解できますが、署名という形でクラブ側に折衝をしたところで、書名による有効性は、ほとんどないと思っていただいた方が、いいかと思います。