でも緊張と恥ずかしさで前から堂々と歩いていけない。5年振りは流石に緊張する。
不自然にもロータリーをぐるっと周り、車の後ろからそっと近付き窓をコンコン。
『お久し振りです。』
先輩は5年前と少しも変わらず、にこやかな優しい笑顔でホッとした。
私も変わらないと言ってくれたので、(良い意味か悪い意味かは置いといて)、嬉しかった。
イタリアンが食べたいとappealしていた通り、可愛いお店に連れて行ってくれた。
3000円のコース料理を前に5年前とは違い少し大人になった気分。
互いの仕事や元カノさんの事などを話しながら楽しい時を過ごした。
9時頃になり、そろそろ帰らなあかんなぁと思っていると、あそこ行こ!!と続けてドライブ。
(電車が…

着いた先は『まち』。
そこは田舎の山奥にあり、別世界。
木や草が生い茂り、ふわっと心地良い風が頬を撫でる。蛍が数匹きらきらと舞い、その横で蛙がゲコゲコ鳴いている。
人生初の蛍は凄く神秘的で不思議な感じがした。
(続く)