実家の猫が亡くなった。
胸水が発覚してから約2ヶ月。苦しい思いをたくさんしただろうが
今はきっと呼吸も運動も楽にこなせているだろう。
思えば一昨日。
キャンプから帰ってくる娘を迎えるため、仕事が終わった足で
実家へと急いだ。
バスの到着が雨のため予定より遅れ
さらに空腹を訴えた娘に 「食べてから帰るから」 と母。
私は父と一緒に実家で夕食をとることとなった。
そのときは 今までと変わらない様子でイスに乗ったり
私の膝に乗って おとなしく喉を鳴らしていた。
一緒に暮らしていない分 家族に対しての態度に比べると
いつもは多少よそよそしいのだが この日は甘えるようにいつまでも降りようとはしなかった。
わき腹を撫でてやると 確かに肺の辺りが硬く膨らんでいて呼吸も荒い。
そろそろ もう一度病院へ連れて行かなくちゃ・・・
そんなふうに思っていた。
元気よく帰ってきた娘は それでも疲れ果てていたと見え
もう一日実家にお世話になる事となったため 私一人で帰宅となったが
「猫、病院に連れて行くときはいつでも言ってね。なるべく早めにした方がいいよ」
そう言い残して帰ったのだ。
昨日 いよいよ娘を連れて帰るため実家に再度行った。
急いでいたため 猫の姿は見なかったが 帰り際もう一度
「病院はいつ行くの?苦しそうだったから。私はいつでもいいけど。
週末くらい、どう?」
そう言って帰宅した。
夜中1時少し前、妹からの電話
「○○ちゃん 亡くなってたって」
当日の朝まで 餌を食べていた。午前中はうろうろしていた。
その後 姿が見えなくなったが お気に入りの隠れ場所があるため
そこで寝ていると思っていた。
遅い時間になり そういえば見かけないねぇ、と探し始めた。
いつもの場所を覗き込むと 尻尾が見えた。
「こんなところにいたの?」
と 手をかけると・・・
これまで 何頭かの犬や猫を看取ってきたが
ほぼ全てが目の前で、膝の上で、腕の中で召されていった。
気付かぬうちに・・・というのは ほとんど初めてのケースである。
ずっと様子を気にしていただけに 本当に残念だ。
今日、かかっていた動物病院に電話で報告をした。
先生は
もう少し 頑張ってくれると思っていた。
当日の朝まで餌を食べられる元気があったというのは 奇跡的である。
胸水が胸を圧迫し 心不全を起こしたと考えるのが一番自然だが
それなら多分 苦しまずに逝けたのだろう。
でも16歳という年齢を考えると
十分寿命は全うし、大往生だったのではないか。
最後まで家族が献身的な介護を続けてきたことは、本猫にとっても
本当に幸いな事なはずだ。
と 心を込めておっしゃってくださった。
猫が召された所には 一緒に生活していた犬や猫達が
先に行って待っていることだろう。
きっといつか 私がその場所に行った時には
その先の世界への案内をしてくれるに違いない。
それまで 私達が道を誤らないよう 見守っていて欲しいと思っている。