地球温暖化による被害を最も如実に受けているのは
オゾンホールのある南極に一番近い オーストラリアであろう。
10万人あたりの 皮膚がんの発生率は
日本人10人、
アメリカ人 黒人3.4人 白人232人
に比べても
オーストラリア人 800人 と ずば抜けて多い。
そのためか 日焼け止め対策もさることながら これ以上の
オゾンホールを広げないための 温暖化対策を本格的に実施している。
>オーストラリアの内陸部で、約100平方キロメートルの羊牧場が、
グリーンエネルギーの新しい形を追求する試みのために買収された。
牧場と言っても、堆肥を燃料にするのではない。
高さ1000メートルの塔を中心とした太陽熱発電所、
『ソーラータワー』を建造するのだ。
これが そのソーラータワーの構想図である。
仕組みはこうだ
>ソーラータワーの内部は、煙突のように中空になっている。
基盤部分には、透明な太陽光集光装置が約100平方キロメートルにわたり
円形に広がる。集光装置の下の空気は太陽熱により暖められ、
対流の原理――暖かい空気は上昇する――によって煙突状になった
塔の中を上っていく。上昇する際に、暖まった空気は秒速約15.6メートルまで加速し、
塔の内部にある32基の風力タービンを回す――
こうして、従来型の風力発電施設と同じように、タービンが電気を生み出す
太陽熱発電のメリットは
風力や太陽光発電のように 自然に左右されないこと。
水力や火力のように 他のエネルギーを必要としないことである。
しかもソーラータワーの推定発電量は200メガワットで、
20万世帯分の電気を供給するのに十分な量だ。
これだけの発電量があれば、温室効果ガスの大気放出量を
年間83万トン削減できることになる。
ただし 一つだけ問題点がある。
それが建設費である。現在の見積もりでは完成までに
7億5000万ドルが必要とされている。
しかし 今主力となっている原子力による発電に比べれば
将来的なランニングコストや 安全面を勘案しても
十分元は取れるとみられている。
地震大国の狭小日本国には スペース的に設置はなかなか難しいかもしれないが
地球を救う、数少ない選択の一つなのだとしたら
見習うべき作戦なのかもしれない。
