星は宇宙空間に漂うガスや塵が集まり、かたまりをなす。
かたまりはだんだんまわりのガスやちりの雲を集めて、
大きく重くなっていく。
すると中心がおしつぶされて温度が高くなって、
約100万度をこえると光りはじめ、新しい星が誕生するのだ。
太陽系の中心の太陽もおよそ50億年前にこうしてできあがった。

>地球から約1万光年離れたNGC3576と呼ばれる領域に、
星間ガスが高密度に集まり、星が生まれる直前の“星の卵”を
電波望遠鏡でとらえた。

観測に使われたのは南米チリの標高4800メートルの高地に
設置されたASTE(アステ)望遠鏡。
この領域は新しい星が生まれている場所として知られているが、
波長1ミリ以下のサブミリ波と呼ばれる電波で宇宙空間のガスを観測し、
星が誕生しようとする現場を複数とらえた


ただし ここで見る事のできる写真は1万年前のもの。
現在の様子はもうすこし進んだものだろう。

ちなみに 太陽がある銀河系には2000億個の星がかがやいている。
その銀河系のような星の集まりがおよそ1000億ある。
つまり、宇宙全体の星の数は少なくとも2000億個の
1000億倍もあるのだ。

星が新しく生まれては消えていく宇宙空間。

そういえば 地球の周りにも
人工衛星やロケットの破片など、宇宙ゴミが散乱している。
いつの日か そういったものが一体となり
新しい星を作る礎になる日もくるのかもしれない。
人類が捨てたゴミでできる 新しい星は
いかにも 無機質な星になるだろう。