私が小学校5年の頃、父親が1冊の本を渡してくれた。

それがこの本である。





著者: 高木 敏子, 武部 本一郎
タイトル: ガラスのうさぎ

実家は自営業だったので、父は普段から家にいた。
当時は比較的多忙だったにもかかわらず 父はよく本を読んでいた。
書店に行くたびに 私の年齢に見合った本を購入し
勧めてくれていたのである。

そのせいか 私もよく本を読む子供であったし
今でも時間があれば 本を手にしている。

そんな子供の頃、渡されたこの本は
タイトルに見合わず 挿絵も決して可愛らしいものではなかったし
本の内容も、想像していたものとは違っていた。

戦争は 当時の私にとっては
歴史上の出来事であり、テレビの向こうの世界であった。
日本でも起こったという事は聞いたことがあっても
現実の事として感じる事はなかったのである。

子供の頃に1度。大人になって背景を理解してから1度。
そういうふうに読み返すのにふさわしい本なのだろう。

その、ガラスのうさぎが アニメ映画になるようだ。
来月完成、そして5月上映。



多分上映されれば 私も娘を連れて観にいくだろう。
娘に映画の意味が 理解できるかどうかはわからないが
いつか わかる年になったときに 原作を読んでみたいと
思ってくれれば幸いである。

戦争の悲しさや悲惨さだけがクローズアップされることなく
いつまでも 語り継がれる話でありますように。