先週の土曜日、猫の避妊手術を施した。

わが家には2匹の雌猫がいる。
齢はちょうど1年違いくらいである。
1歳半と、生後半年ほどである。

1歳半の猫のほうは 昨年避妊カプセルの皮下埋め込み手術をしてある。
人間で言うピルのようなホルモン剤で 発情を抑える作用がある。
効果は2年間で、2年ごとに入れ替え手術が必要だが、
皮膚をほんの1センチほど切開するだけで済むため身体への負担も少ない。

しかしこの先繁殖させるつもりがあるわけでもなかったので
今回、新しい仔猫と一緒に1度の手術で済む方法を取ることにしたのだ。

成猫はカプセルの効果が持続しているため、
仔猫のほうを先に手術してもらうことにした。
手術は1泊で、卵巣のみを取り除く方式となっている。
身体への負担を最小限に抑えるためだそうだ。

手術は成功し、翌日曜に引き取りに行ったとき、
「こちらが摘出した卵巣です」
と 小さなビニール袋に入れられた臓器を見せられた。

それは 1センチにも満たない乳白色で半透明の
レンズ豆のような外観であった。
それを見たとき いいようのない気持ちになった。
「誰のために この手術をしたんだろう・・・」
彼女はこれで一代生物になってしまった。
ただ 私がそう望んだせいで。

猫の身体のためにも 避妊手術は有効だそうだ。
でも、果たして人間が同じ理由で避妊手術を行うだろうか。
健康な臓器を身体のために?

健康な身体を傷つけ、命を次へ繋ぐこともできなくしてしまったのは
私の責任である。
その事実を心にしっかり刻み込み、
最期の時が来るまで 見守っていこうと誓う。



これはこれで 可愛いのだけれど・・・