私は とある精神科の病院に勤めている。
医師や看護師ではない。
実は職場で今日、ある製薬会社の方のご厚意で、
統合失調症について』という貴重な体験をさせていただいた。

いわゆるバーチャル体験というもので、専用のイヤホン付きのめがねをかけて
椅子に座るだけで、統合失調症を疑似体験できるというものだ。

統合失調症とは、以前は『精神分裂病』と言われていたもので
実にさまざまな症状があるらしい。
なかでも目立った症状というのが
妄想・幻聴・幻視・意欲減退等で、
落ち着きがなくなるのが特徴らしい。

今回はバーチャルということで『幻聴・幻視』についての疑似体験ができた。
結果としては、精巧に作られているとはいえ所詮擬似ということだったのだが、
自分の意思とは関係ない声が頭の中で常にしている(しかも命令や中傷など、嫌な声)
他人が話していることが、自分の事を笑っているように思える、
何もない壁を虫が這っているように感じる、
風景がゆがんで見える、等の症状が現れた。

これが四六時中自分の周りで起こったら…
落ち着きがなくなるのは仕方のない事なのかもしれない。

最近は『プチ鬱』などが市民権を得て、本当にそうかどうかわからない患者が
増えつつあるようだが、こういった本当に苦しんでいる患者にとって
病院の門が狭くなるようでは困るのではないだろうか。