2024年映画29本目は2019年日本制作
「アルキメデスの大戦」
【超ざっくりストーリーは】
将来を嘱望されてた帝大数学科の主人公は、書生先の造船所主と軍部を批判し、また造船所主の娘に手を出したと疑われ帝大を退学しなければならなくなりました。
その頃、海軍では超巨大戦艦を造るぞ!派VS今から空母だぜ!派の戦いの真っ最中です。
そんな中、今から空母だぜ!派が主人公を海軍少佐としてスカウトし超巨大戦艦を造るぞ!派の出鱈目な積算根拠を崩します。
しかし、なんやかんやで超巨大戦艦「大和」は完成します。
【感想は】ネタバレです
先日読んだ小説「アルキメデスの大戦」が面白かったので、小説の元となった映画を観てみます。
映画のレビューも悪くありませんが小説と比較すると、俄然、小説のほうが面白いです。
これは130分の尺で映画を作成するので、人物の背景を深堀できないのでしょうがないのかもしれません。
なぜ「アルキメデスの大戦」って題名なの?
小説では主人公の幼少期から描かれていて、幼少期に母親のネックレスの体積を計るのに教えられてもいないアルキメデスの法則を見つけ出しました。
その出来事など映画では一切語られていません。
ラストも映画と小説では違います。
- 映画:プレゼン時の大和の構造上の欠点を発見し、海軍に残り大和の竣工を見届ける。
- 小説:飛行機の設計に興味を持ち始め、プレゼンが終わると相思相愛の造船所主の娘と日本を捨てヨーロッパかどっかに行って消息不明になる。
映画の終わり方も小説の終わり方も優劣はないです。どちらも物語には合っています。
映像は日本映画のVFXです。
米戦闘機が大和の攻撃により、墜落。
乗組員はパラシュートで脱出し海上に浮かんでいるところを、待機していた飛行艇が即座に救助していきます。
その光景を大和乗組員は啞然と見ています。
そんなアメリカと日本の”命”の扱いの違いが描かれています。
この幅広船体、車風に言うとワイドトレッド?と平面的にも縦断的にも美しい線形です。
車だとコルベットC3みたいな感じです。
どっちもカッチョいい。