2024年映画20本目は2024年Netflix制作
「パレード」
【超ざっくりストーリーは】
この世に未練を残して世を去ったため、まだ“その先”に行くことができずにいる人たちの物語。
シングルマザーの主人公は東日本大震災で津波で亡くなりますが、まだ幼い息子の生死が分かりません。
亡くなった後の世界でこの世に未練を残した人たちと知り合い、未練が解消した人は“その先”に行き、主人公も息子の無事を知ることとなります。
【感想は】
やっぱり、ネットフリックスオリジナル映画に当りなし!
で、65点!
キャストもイイ。ストーリーもイイ。映像もイイ。なぜにこれで面白くない映画になるんだ???
観てて退屈はしません。
そこにはもう泣く準備をしながら観ているからでしょう。
震災で亡くなった母親が、幼い子供の安否を気遣い成仏できないでいます。
そしてある日、まだ母親の遺体が見つからず母を思い施設で暮らす子供を見つけ、母親は成仏します。
たった2行の設定だけで泣けるのに、この映画は泣き虫の私も1㎜も涙が出ません。
ラストは死んだはずの女子高生が生き返り、数年後、主人公の息子と知り合います。
主人公も成仏できたんだか出来ないんだか分かりません。
観終わった途端に
「え~!これで終わりなの?!」
って声を出してしまいました。
成仏できない人たちが過ごしている廃遊園地は見覚えのある風景でした。
十数年前に宮城に単身赴任している頃によく遠くから見ました。
2001年に閉鎖された化女沼レジャーランドが死者たちの集いの場となっています。
「ばけおんな沼」と書いて「けじょ沼」と読みます。
高速道路のパーキングからこの寂しいメリーゴーランドを見ることが出来ます。
化女沼から北に20kmほどの所に伊豆沼があり、そこには白鳥が飛来します。
触れるくらい近くに行けますが、近くで見る白鳥は想像を遥かに超える大きさと迫力で近付くことはできません。
近くで見る白鳥には優雅さの欠片もなく、ただただ恐ろしい怪鳥にしか見えません。
伊豆沼から北に約10kmほどの所に東北新幹線:くりこま高原駅があります。
東海道新幹線などでこだま号やひかり号しか停まらない駅は複々線(線路が4本)で中2線をのぞみ号が300km/hで通過していきます。
しかし、このくりこま高原駅は手を伸ばせば触れる位の近さで300km/h通過していきます。
同僚6人と東北旅行をしたときに、これを見せたくてわざわざくりこま高原駅に寄ったくらいです。
以上、宮城県観光案内でした。