2022年映画25本目は2014年ロシア制作の
「草原の実験」
あらすじは
少女は、小さな家で父親と暮らしていた。
毎朝、働きにでかける父親を見送ってはその帰りを待つ少女。
遠い世界へ思いを馳せながらも、穏やかな生活に、ささやかな幸せを感じていた。
父親の体調の急変をきっかけに、そんな静かな日々に突如、暗い影がさしてくる...
(Amazonより)
感想は
「草原の実験」【字幕版】を見たのですが、【字幕版】っと言ってもセリフがありません。
字幕は1文字もありません。なかなか潔いいです。
この映画は全くの予備知識なしで見ると映像が奇麗な退屈な映画でしょう。
登場人物は旧ソ連の核実験場の近くに住んでいて、オープニングの鳥の羽やノートに貼られた葉っぱのシーンはラストシーンの”次のシーン”です。
これだけ知っていれば退屈な映画が一気に”ちょっと俺は素人が見るような映画は見ないぜ”感たっぷりの芸術的な映画に見えちゃいます。
前回見た「ハンナ」は説明不足で全くの消化不足でしたが、この作品は登場人物や舞台となる場所の説明は一切ありません。が、説明は必要ありません。
羽のない飛行機がお父さんを訪ねてきますが、なぜ飛行機なのに羽が無いのか?
お父さんにはなんの用事だったのか?
などの説明は一切なく、羽のない飛行機が走り去って行きます。
全体的に北野武監督ッぽい感じがします。
この飛行機のシーンをはじめこんな構図です。
北野武監督っぽいと思いながら見るせいか、お父さんは朝青龍+ビートたけしって感じに見えます。
ここ2カ月ほどは世界中から悪者扱いのロシアですが、この制作時は自戒を込めた映画も作れたのですね。
いっときも早く、またロシアでこの様な映画が作れるような情勢になればいいな。
- 退 屈 し な い 度:★★★☆☆
- 人 に 勧 め る 度:★★★☆☆
- 数年後に見返す度:★★★☆☆