2022年読書1冊目「森に眠る魚」角田 光代 | 穏やかに生き急げッ!

穏やかに生き急げッ!

生き急がないと!って気ばかりが焦って結局、昨日何やってたっけ?の記録です。
映画・小説ネタはすべてネタバレですので見てない方は気をつけてくださいね。

2022年読書1冊目は「森に眠る魚」角田 光代著

 

【あらすじは】

東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通してしだいに心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していた。

あの子さえいなければ。私さえいなければ…。

凄みある筆致であぶりだした、現代に生きる母親たちの深い孤独と痛み。

衝撃の母子小説。

(ebookjapanより)

 

【感想は】

年末の通勤時間を利用して読み始めましたが、正月休みに入って中断していました。

新年1冊目がこれかよぉ~・・・。って思うほどいい意味でいい予感がしないながらも読み進めます。

しかし、読み終わると誰も死んだりしませんが、よくぞここまで人間のどす黒い心理を描写したものだと感心しました。

 

登場人物が同じような年齢の子供を持つ主婦が5人と出版社の独身女性の計6人が主な登場人物です。

主婦5人とそれぞれの旦那&子供も出てくるので「あれ?これ誰だっけ?」って何回も最初のほうに戻って見返します。

 

超大雑把なストーリーは、仲が良かった5人のママ友が子供の小学校受験について疑心暗鬼になりドロドロの心理を描いてあります。

  • 高原千花 - 美人で気立てが良い。子どもを叱らないという教育方針を持っている。江田かおりのストーカー。
    • 高原賢 - 千花の夫。造園・エクステリアの設計事務所を経営する。
    • 高原雄太 - 千花の長男。
    • 高原桃子 - 千花の長女。
    • 茉莉 - 千花とは正反対の生き方をしてきた、千花の妹。ドイツで新鋭宝飾デザイナーとして注目を浴びる。
  • 小林瞳 - 臆病で慎重で不器用で敏感すぎるところがある。ボランティアサークルに参加している。高原千花のストーカー。
    • 小林栄吉 - 瞳の夫。宗教団体の幹部で、瞳ともそこで知り合った。
    • 小林光太郎 - 瞳の長男。
    • 小林茜 - 瞳の長女。
  • 久野容子 - 疑い深く、被害妄想気味の性格。第二子を流産してしまう。小林瞳のストーカー。
    • 久野真一 - 容子の夫。妻の愚痴にうんざりする。
    • 久野一俊 - 容子の長男。
  • 繁田繭子 - 開けっぴろげで飾らない性格。5人の中では一番年下。
    • 繁田祐輔 - 繭子の夫。父親の遺産の一部を頭金にし、繭子の夢だった都心のマンションを購入する。
    • 繁田怜奈 - 繭子の第一子。街で幼児モデルにスカウトされる。
  • 江田かおり - 繭子と同じマンションの最上階のフロアの住人。繭子に衿香の服やおもちゃのお下がりをあげる。繁田繭子の不潔さに我慢ならない。
    • 江田衿香 - かおりの長女。小学生。聞き分けの良い優等生。首のない人形を机の中に仕舞っている。
    • 江田護 - かおりの夫。
    • 田山大介 - かおりが出産前まで勤めていた出版社の上司。かおりの浮気相手。
    • 橘ユリ - かおりの出版社時代の同僚。小学校受験に関して取材をする。

(Wikipediaを加筆)

 

登場人物、多いです。

 

この1999年に起きた事件をモチーフにしてあるようです。
実際の犯人をモデルにしたのは小林瞳でしょう。
 
小林ひとみと言えば20代の頃、友達3人で神奈川県:大和ミュージックに引退舞台の千秋楽を見に行きました。
当時、「孫を撮ってビデオを送って頂戴な」って、マイパピーが買ってくれた8mmビデオカメラで小林ひとみの舞台を隠し撮りをしようと試みました。(関係者の方、ごめんなさい)
そして可愛い孫を撮るために買ってくれたビデオをこんなエッチなものを撮ってごめんなさい。マイパピー。
わくわくしながら再生してみると。
「おっ~おっ~」「凄ぇ~」とかの私や友達の喘ぎ声に近いような声しか撮れていませんでした。
トホホな青春の思い出です。

 

 

  • 退 屈  し な い  度:★★★☆☆
  • 人 に  勧 め る  度:★★★☆☆
  • 数年後に見返す度:★★☆☆☆