2020年読書27冊目は中島らも著「永遠も半ばを過ぎて」
あらすじは
ユーレイが小説を書いた? 三流詐欺師が写植技師と組み出版社に持ち込んだ謎の原稿。名作の誕生だ。これが文壇の大事件となって…。輪舞する喜劇。痛快らもワールド!
(文藝春秋Booksより)
感想は
文藝春秋の説明ではわかりません。
写植技師のウチに数十年振りに大して親しくもなかった同級生が転がり込んできます。家業の家具屋を継いだのですが詐欺師に騙されて家業を潰してしまい、詐欺師に転身していました。
写植技師は詐欺師が持っていた睡眠薬を飲んで気づいたら、見知らぬ原稿が出力されています。
どうやら写植技師に外国の女性の霊が乗り移り言霊を技師がワープロで打っていました。
出版社を辞めようと思っていた女性編集者と組み原稿を本にします。
売れにくいジャンルのの本なので出版社の上司には3,000部で了解を取りますが、上司への復讐もあり3万部を印刷します。売れるはずがない部数でしたが、ひょんな事から話題となり3万部では足りず増刷です。
評論家からはシェークスピアが降霊してきたら良かったのに。って残念がるのを横目に三人組は言いました。
「シェークスピアは成仏してるのさ」
以上
文才がなくてごめんなさい。
文字にすると全く面白くありませんが、一気に読みたくなります。
中嶋らもワールドです。
映像化されていたとは知りませんでした。
「櫻の園」「12人の優しい日本人」の中原俊監督が中島らもの小説『永遠も半ばを過ぎて』を基に描いた3人の男女の詐欺の物語。
不眠症の電算写植オペレーター・波多野(佐藤)のところに高校時代の同級生・相川(豊川)が突然現れる。
そのまま勝手に居ついた彼は実はサギ師だった。
相川は波多野が睡眠薬でラリった時に打った写植を、幽霊が書いた本として出版社に持ち込むが、編集者・宇井美咲(鈴木)は相川のウソを見破り、反対にこの話に自分も加えろと言い出す……。
(Yahooより)
原作もこの通りです。
題名こそ違えど、実写のほうは相当原作に忠実らしいですが、悔やむは映像化されている媒体はVHSのみ!です。
Amazonで出ているのをみたら中古で8,000円です。いくらボーナス直後とは言えそこまでお大尽ではありません。
キャストは
写植技師:佐藤浩市
詐欺師:豊川悦司
編集者:鈴木保奈美
さきにこのキャストを知って原作を読んだほうがよかったです。
イメージと合います。特に詐欺師:豊川悦司。
編集者は鈴木保奈美も悪くはないですがもう少し美人ではないです。
こんな感じでイメージしてました。
(私以外みんなバカ より)
中島らもさんは軽快で面白いです。
「ガラダの豚」は全3巻で長編物になるでしょうが一気に全巻読みたくなります。
中島らもさんの作品で面白かったのですが、どうしても題名が思い出せないものがあります。
内容は、ヤクザの事務所で親分さんが謎の死を遂げるのですが、主人公がよくその部屋を見たらビデオデッキの台の下にバナナの皮があり、それで滑って死んだ。という内容が含まれたものです。
何だったっけなぁ~??
って思い出したいです。
評点は
- 退屈しない度 :★★★☆☆
- 人に勧める度 :★★★☆☆
- 数年後に見返す度 :★★★☆☆