国立科学博物館にミイラ展を観に行ってきました。
上野駅の公園口を出たら心なしか人が若干少ないような気がします。
この後に、銀座に行ったのですがここは明らかに中国人が少ないです。いつもは銀座四丁目の交差点(ビルの上に時計があるビルのとこです。
そして土地の坪単価が日本一高い所です)に大挙してデカいスーツケースを両手で引張っている中国人観客が ”ほぼ”見当たりません。
すごい影響だなぁ。コロナウィルス。
そしてミイラ展ですが、この手の展示にしては人出は少ない様な気がします。チケット売り場に人が並んでいません。(2/8 土曜の午前10時30分)
中に入れば人はそこそこ居ますが、ムカつく程ではありません。
入場料1,600円と音声ガイドを600円で借りて鑑賞します。
この音声ガイドは必須です。この600円をケチったら1,600円を捨てた様なもんです。
今回の音声ガイドのナレーターは大沢たかおです。まるでジェットストリームを聴いている気分で館内を進みます。
本草学者のミイラ
現在確認されているうち、学問的な探究心で自らミイラとなった唯一の日本人のミイラ。CTスキャンによる調査の結果、亡くなる直前に「柿の種子」を大量に摂取していたことが分かった。
国立科学博物館所蔵 (開催概要より)
この人は乾燥剤の研究をしていたらしく、棺桶に大量の乾燥剤の枕を敷いて、柿の種をたくさん食べてミイラになったそうです。
柿の種のタンニンで体の内側からの防腐と外側からの乾燥剤の枕によってミイラが完成したみたいです。
タンニンの成分で皮膚が柿色になっています。
この人の凄いところは、自分が実験台となってミイラになり、ミイラになっているかどうか掘り返して確認してくれ!って言ったところです。
その通りに百数十年後の昭和の時代に掘り返したそうです。
言い残された方もドキドキですよね。
皮膚には弾力もあるそうです。
これまた掘り返した方も微妙ですね。
即身仏「弘智法印 宥貞(こうちほういん ゆうてい)」
真言宗で修業を積んだ高僧の即身仏「弘智法印 宥貞」。現在は福島県石川郡浅川町の貫秀寺に安置されている。「薬師如来十二大願(薬師如来が悟りを開く前に人々の病気を治し、命を長らえるための誓い)」を説法し、入定された。
小貫即身仏保存会所蔵(開催概要より)
大トリを務めるミイラは日本で一番ポピュラーなミイラです。
小さい時にデパートで開催されるミイラ展のCMはこのミイラでした。
このミイラの凄いところは、棺桶に入れられて生きている間は鐘を鳴らし続けたそうです。
鐘が鳴り止んだ時が絶命の合図です。
絶命と表現をしましたが、この教えでは絶命では無く、永遠の瞑想に入ることを表すそうです。
エジプトミイラの匂いってどんなもんだと思いますか?
1.無 臭
2.カビ臭い
3.香油の匂い
正解は
もちろん、3番の香油の匂いです。
これは、それぞれのミイラによって匂いが違うらしいです。
ミイラを扱っている映像(現代のね)が出るのですが、どの映像も”素手”ですよ!”素手”
ってのが今回のミイラ展で一番印象に残りました。