2013年10月

腸閉塞になり人工肛門造設、抗がん剤はTS-1・タキソールからアブラキサンになり・・・ストマーの不自由はありますが落ち着いて、仕事を中心に日常生活が送れていました。

抗がん剤治療の度に血液検査を行い、胃はなくても胃カメラも時々やります。

2014年10月

CT検査の結果、抗がん剤はシスプラチンとTS-1を併用することになりました。H先生はその都度私にも説明があったのですが、

S先生は夫とのやりとりだけだったので詳しくは夫からの話だけでした。この時は肝臓に癌が浸潤していたのです。それがどのくらいなのかは分かりません。

夫は風邪を装ってH先生の病院に行きました。今の状態と今後の治療方法を聞いてもらい、H先生の意見が欲しかったのです。

H先生は快く対応してくださり、「僕もシスプラチンがベストだと思うよ」と言ってくれたようです。風邪の方はまた来週も来るように、と。これは何の意味だったのかは夫とH先生しか知りません。

シスプラチンは月に一度3日間入院して点滴をします。TS-1は自宅で服用します。

11月末・2015年1月・2月、、3回無事クリアしました。

3月は中旬の予定でTS-1の用意はしてあります。

今でも忘れません。3月7日です。私は仕事でいつもなら10時の休憩は自宅に戻りますが雨であったので退勤して13時に帰ってきました。夫と子供は休みなのに愛犬だけで留守番をしています。車もありません。長女はバイトなのは知っていました、夫と次女は気が合うので買い物かな?それにしては部屋が散らかった感じです。私の帰り時間に合わせ次女から電話がありました。

「お父さん高熱でH先生の病院に行ったら、インフルエンザではなくて急いでS総合病院に行った方がいいというから、S総合病院にいるの。お母さん来てくれる?」夕べは特に変わったことなく何が起きたのか考えられないけど、直ぐに行くと次女に伝え病院に向かいます。H先生は直ぐに診てもらえるように紹介状をもたせてくれましたが、主治医のS先生はお休みで若い当番医の先生が検査をしていました。次女の話では朝起きてからガタガタと体が震えて熱が39度を超えていたので、免許取りたての次女が運転して連れてきたようです。夫は意識はあり落ち着いていたので次女は家に戻ります。夫はベッドで寝てしまってます。しばらくすると当番医のお医者から説明がありました。「Kさんは肺炎を起こしています、入院でいいですね。肺炎も心配ですが敗血症にもなっています。

敗血症とは多臓器不全の一歩前だと考えください。はっきりいいますと危険な状態です。お薬で様子を診ます」

昨日は残業もしていつもと同じように夕飯をして寝たのに・・なんだろう、、その時は意外と冷静で入院準備に戻ったりしました。

後になってこれが急変だったと思います。

病棟に移り点滴をして安静にし、安心もあったのでしょう、、いつも通りの夫でした。2日後の月曜日にS先生が出勤されるまで点滴をして寝ているだけです。S先生にお会いした時には解熱してS先生は様子次第で退院して、19日は予定通りシスプラチンの入院を予定しました。私は敗血症と診断されて直ぐに抗がん剤で大丈夫なのか心配でしたが、夫は抗がん剤をやらない方が怖かったのです。命綱であったのです。

点滴の影響もありますが安静が良かったのかな?夫は疲れ過ぎていたのかな?今までと同じでは弱ってしまうのは明確です。仕事をセーブする・家ではゆっくりさせる等々、私の意識を変えなくては。今年になってから夫の食欲が落ちていたのに心配していなかった・・反省します。お弁当が食べきれないと言っていたのです、家のご飯でも首を傾げていたのです・・・父さん「ゴメンね、」

土曜日に緊急入院し水曜日に退院しました。S先生のおっしゃった通り、翌週はシスプラチンの入院です。

家ではゆっくりする時間を確保しましたが、仕事人間ですから休むことは無く少しだけ早く帰宅するようにしました。

翌週の入院はまた新たな容態の変化が起こります。

次回に続きます