今日、初出勤です




今日から社会人




とにかく頑張ります

家をでた二人は

河川敷の大きな公園にいくことしました

彼女は原付で先に公園に向かっていたので、

自転車で追いかけました

春先で風の強い日でした

公園は休日で人が多くいました

川岸に座りいつものように話していました

このとき彼女は心に決めていたことなんて知りもせずに

彼女は言いました・・・

「距離置いたほうがいいんかな」

「もう待てへん」

重い言葉が心に突き刺ささりました

茫然と川の方を見ることしか出来ませんでした

しばらく沈黙が続きました・・・

耐えられなくなったのか

彼女は自分のことを抱きしめて泣き出しました

「ごめんね ごめんね ごめんね・・・」

つられたのか自分も泣いていました

周りに人がいるのに、

二人してグズグズに泣いていました

すぐに薄暗くなってきて、

公園のゲートが閉まる時間になっていました

彼女はずっと励ましてくれていました

「頑張って、やればできるんやから」

帰ってからも部屋にこもって泣きました

いつのまにか泣きつかれて眠っていました

夜中に目が覚めました

いままでの二人の思い出

今日いちにちの出来事

彼女の気持ち

いろいろと考えていると眠れなくなっていました

大学4年、彼女は早くから就職活動に力をいれ、

説明会に面接に走り回っていました

その甲斐があり大手企業に就職が決まりました

自分はというと、大学院試験に落ちてしまい、

自分に自信を持てなくなり、

引きこもるようになってしまいました

彼女はいつも励ましの声をかけてくれましたが

なかなか立ち直れずにいました

4月になり彼女の仕事が始まり、研修などもあり、

忙しくなって会える機会が減りました

それでも1~2週間に一度会っていました

それから1ヶ月


5月のある日、彼女が家に遊びに来ました

どこか元気のない彼女・・・

いつものようにベッドに横になりキスしようとすると

悲しそうな表情で顔をそむけられました

具合が悪いのかなとこのときは思っていました

気づくと、そのまま二人とも眠っていました

目が覚めてから、家を出て公園へ行こうとすると、

ちょうど両親が買い物から帰ってきて

母が彼女にこう言いました

「もうやめておいたら?他にいい人いるよ」

母は冗談まじりに笑いながら言いました

彼女も苦笑いをするしかないような表情でした

自分は複雑な心境に陥ってしまって

その場から立ち去ることしか出来ませんでした




でも、まさかその日のうちに別れることになるなんて

この時は思いもしませんでした・・・