〇 見てもろておおきに〜まいどおなじみの観劇メモでおます
〇 「綺麗に品よく」がモットーの劇団
〇 大盛況 満員札止め
★ 写真撮影は全て禁止
☆メンバー
座長 小泉たつみ
座長 小泉ダイヤ
花形 小泉ライト
神楽良
宝良典
愛飢男
女優リーダー 辰巳小龍
辰己花
辰巳満月
辰巳 五十鈴
辰己和たる
辰巳 鯉太郎
辰巳 紫優
他
辰巳龍子
【ゲスト】 三河屋諒
☆芝居 小泉版『おさん茂兵衛』
≪配役≫
小泉たつみ‥以三
小泉ダイヤ‥主演・茂兵衛
小泉ライト‥岐阜屋
辰巳小龍‥おさん
辰己満月‥女中おたま
神楽良‥おさんの兄
宝良典‥おさんの旦那以春
辰己花‥丁稚
ゲ・三河屋諒‥岐阜屋主人
ほか
舞台の熱量と狂おしいほどの運命が胸を打つ!
小泉版『おさん茂兵衛』観劇レポート
「男女の関係などない。なのに、たった一度のすれ違いで、世界から追われる身となる――これほど切なく、スリリングな愛の逃避行があるだろうか。」
1683年に京都で実際に起きた不義密通事件を源流とし、近松門左衛門の『大経師昔暦』や川口松太郎の戯曲(映画『近松物語』)としても知られる名作。今回は、たつみ演劇BOXによる圧倒的な熱量でこの名作を拝見しました。
幕が上がった瞬間から、人間の業と泥臭い欲望、そして美しすぎる愛の奔流に完全に心を奪われた、その興奮をお伝えします。
人間の業と、緊迫の人間ドラマ
大経師・以春(以春:宝良典)の強欲さと冷徹さ。自分の出世と金のためなら身内すら冷遇し、女中のお玉(辰己満月)を卑劣に手籠めにしようとするその底知れぬ嫌らしさが、物語の澱となりドロドロとした緊張感を産み出していく。
実家の借金に苦しみ、夫の冷たさに絶望する妻・おさん(辰巳小龍)。そして、そのおさんを救いたい一念から、魔が差したように店のお金に手を伸ばしてしまう実直な職人・茂兵衛(小泉ダイヤ)。
悪巧みを企む同業の以三(小泉たつみ)や岐阜屋(小泉ライト)らの影もちらつき、それぞれの思惑が複雑に交錯していく様は、「次に何が起きるんだ」という圧倒的な推進力に満ちていました。スピーディーな展開に、息を呑む暇すらなかったほどです。
誤解が生んだ残酷な運命、そして美しすぎる逃避行
物語の急転直下となる、行灯の陰での「待ち伏せ」のシーン。 夫・以春への復讐と絶望から仕掛けた罠だったはずが、そこに現れたのは、お玉に礼を言いにきた茂兵衛でした。そして最悪のタイミングで現れる以春。
濡れ衣、ただそれだけ。男女の仲など最初からなかった。 しかし、だからこそ残酷です。身に覚えのない不義の罪を着せられ、逃げ惑うことになった二人が、追いつめられる極限状態で初めて互いの本当の気持ちに気づき、深く結びついていく。このドラマティックすぎる展開には、胸が締め付けられるような切なさと猛烈な色気が宿っていました。
劇場空間をフルに使った、魂を揺さぶる演出
今回の舞台は、幕がほとんど下りることなくシームレスに、かつスピーディーに物語が加速していく演出のテンポ感が最高に心地よかったです。
なかでも言葉を失うほど美しかったのが、「二人で小舟に乗っている場面」。船上でやっと本音が溢れ出るおさん。 さらに、茂兵衛が竹藪の中を駆け抜ける場面での「人を使って表現した演出」にはやられました。生身の人間が作り出すダイナミックな臨場感が、緊迫感を何倍にも跳ね上げていました。まるで古典ミュージカルを見るかのような見事さです。
ほどよいくすぐり(笑いの要素)も絶妙にきかせつつ、物語ははりつけ獄門のシーンへ。死出の道行きとなる二人の花道が、あまりにも鮮烈に焼き付いています。
それにしても、この時代における不義密通の刑罰の残忍さには圧倒されます。さしずめ現代なら、共稼ぎや出会い系アプリの普及で既婚者どうしの出逢いも自由にできる時代。こんな当世であれば、市中引き回し獄門ばかりがあふれるのかもしれない――なんて、近松門左衛門なら何を思うでしょうか。
役者陣が放つ「生」の熱量にひれ伏す
映像では絶対に味わえない、舞台上の役者さんたちの血肉の通った演技。 呼吸の荒さ、怒号のすさまじさ、そして絶望と愛が入り混じった瞳の輝き。そのすべてがダイレクトに客席へ突き刺さってきました。
客席を釘付けにした、小龍脚本・演出の素晴らしい出来栄えの舞台。 大衆演劇文化の担い手となり全国を牽引する「たつみ演劇BOX」を迎えた、華舞台星天座の八月公演。写真のことは忘れ、ただただこの空間に身を委ねる観劇は、最高に贅沢で新しい発見をもたらしてくれました。可能な限り、何度も足を運びたいものです。
☆口上挨拶 座長 小泉たつみ
・明日からの演目紹介、ゲスト紹介。
・各種イベントの紹介。
・グッズ販売
☆舞踊ショー
・ラストショー ブリザード
【画像なし】
芝居が好きな観客で今日も満席となる。席予約必須の今月公演・たつみ演BOX・紀州屋良五郎
