▩ 劇団あやめ 奈良・弁天座 2024.05.09 | 紀州屋良五郎 ☆大衆演劇・上方芸能☆情報系ブログ

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〇 久しぶりの劇団あやめ この劇場で見たかった。



〇 芝居からのスタート

芝居『三つの魂』

〇島原の乱のなか禁教と圧政に立ち向かい、一揆のなか生き延びた3人の兄妹たちが再会を果たす物語である。

〇let'sTRY 大衆演劇の決まりゼリフを活用しよう

この芝居にも登場することばだ。

 

ヤモリの宇之吉が錠前破りを決断できず迷うときに山猫の銀次がかますことばだ。

こっちは気が短けぇんだ。

いい加減に、『イ』とか『ロ』とか、どっちか返答したらどうなんでぇ❗

 

* 芝居fは、ここで、ほな、『イ』でいきまっさと返事したら喜劇になる。

このパターンをくどく繰り返すと笑いが広がる。ほな、『ハ』で頼んます。とか

 

■ これは、日常会話でも使えるセリフだ。さっそく、使ってみよう。

 居酒屋でメニューを決めかねている相棒に使ってみたい。

 

* 芝居で使う一両は落としたら奇麗な黄金の響きがする。

 こんな、小道具も咲之阿国さんによると今は一枚1200円もするそうだ。

 

・伴天連物語、愛寄る三つの魂、等の芸題としてやっている所もある。古い芝居である。

・背景は島原の乱  キリシタンへの弾圧と重税に堪えかねた農民たちが一揆を起こす。

 拷問や苛酷な弾圧にめげず教えを貫くため隠れキリシタンとして信仰を貫いた時代があった。

・気質になったやもりの宇之吉に、大和屋の三番蔵の鍵を開けてくれとの頼み。

 よく演じられているあの話だ。

・独特の大きな声、特調ある台詞回し

・大ぶりな所作がひきつける。全身から吐き出す音声の響きは歌舞伎口調で、大ぶりだ。

・劇団あやめ版では伴天連鬼十郎の衣装に当時を思わせる重厚絢爛な洋風の衣装にこだわる。

 当時の様子を再現したいという座長・姫猿之助の拘りだ。

 

キャスト

伴天連鬼十郎こと吉次郎‥座長

・お竜姐御‥千鳥

・目明かし鬼平親分の政…千道座長

・宇之吉の女房きく…阿国

・目明かし鬼平親分の子分…ひよこ

・宇之吉‥白猿

芝居の流れ

江戸は深川で 髪結い処を営む 宇之吉と お菊の仲むつまじい夫婦。

ある日の夕暮れひょっこり尋ねてきたひとりの客があらわれた。

宇之吉は、もとは伴天連組で五寸釘の宇之吉と異名を持つ錠前破りの盗人だった。

今、目の前にいるのは、盗賊伴天連鬼十郎の手下、お竜姐御だ。
 
蔵破りをやるか、さもなくば10両つくるかと迫られ、女房、子どもを差し出すかと‥
脅す。過去を知られるねを恐れ承諾する
やむなくヤモリの宇之と言われた過去を女房に打ち明けると
お菊は子どもの為にと貯めた10両を惜しげなく差し出すのだった。
 
* 芝居の雰囲気は歌舞伎調の大仰なふりとセリフ‥
 
女房子供を守る為、一度だけと手をかす宇之吉。蔵破りは首尾よくいくが
十手持ちの政に顔を見られ、観念した宇之はこう告げる。
お役人、私の代わりに女房の兄達を探してやってくれ
 
お菊の打明け話で急転直下 
 
お菊の自らの出生話、別れた兄に巡り合わせて欲しい
十字の印を身体に刻んだのが何よりの証拠と見せる腕のあと
同じ印が役人の腕にも、兄は名乗るもなぜに役人になったと責める
もう一人の兄、吉次郎は?いうに及ばず、目の前にいた。
この伴天連鬼十郎こそが幕府のキリシタン迫害から逃れた三人兄妹の次男だったのだ。
この男、天草四郎に助けられ、その意思を継ぐ者として育てられた。
 
※何度も各所で見ている芝居だが、涙流して演ずる猿之助に泣かされた。
 
ゲスト
劇団結禾   げきだんゆうか   座長   千道(かずみち)
 
ラストショー   一匹狼
 
口上挨拶 座長・姫猿之助ほか

 

来年、京橋羅い舞座で公演しないかと社長から話しを頂いたとのうれしい知らせ。
これは、BICニュース。どんな展開になるのかいまから楽しみ。
 
☆舞踊ショー
〇 画像

 

〇 さて、みなさん 今、劇団あやめは羅い舞座グループ・山根演芸社の梯子をかりて大衆演劇界の頂点へ駆け上ろうとしている。来年の京橋へ、ますます、目が離せなくなりますよ。