▩ 映画『沖縄狂想曲』 をみた | 紀州屋良五郎 ☆大衆演劇・上方芸能☆情報系ブログ

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〇 今年は出足が遅く、映画鑑賞は初日。いきなり話題作をみた。

 

STORY

沖縄県では由美子ちゃん事件や沖縄国際大学へのアメリカ軍ヘリコプター墜落事故など、さまざまな問題が県民を苦悩させてきた。アメリカ軍基地の辺野古移設問題において、「最低でも県外」と述べた当時の内閣総理大臣・鳩山由紀夫氏が発言の真意を語るほか、沖縄県のさまざまな問題について識者らが証言する。

キャスト

宮本弘美、下地輝明、上原美智子、山城正輝、宮城弘、佐喜眞道夫、池上智海、知花昌一、永山博美、松田栄、長浜美枝子、恩河幸彦、津波竜斗、菊上元明、栩野幸知、宮島真一、岸本健、橋本美千代、大城定夫、大城貴代子、金城実、高山朝光、石原昌家、比嘉幹郎、比屋根照夫、前泊博盛、松田恵子、井上あすか、山内和将、遠藤晃治、瑞慶覧長敏、屋良朝博、リリー、瑞慶覧長風、川満卓郎、山本太郎、鳩山由紀夫、(語り)、斉藤とも子、久場寿幸、(声の出演)、水津亜子、嵯峨崇司、酒井康行

スタッフ

企画・構成・監督・インタビュー・プロデューサー:太田隆文
製作総指揮:鯛中淳
撮影・編集:三本木久城
企画:岩下秀雄
インタビュー:永田よしのり
撮影応援:富澤昭文
プロダクションマネージャー:小林良二

(C) 2024 シンクアンドウィル 青空映画舎

沖縄で起こる数々の問題。辺野古基地-問題。国際大学ヘリコプター墜落事故。

オスプレー騒音、墜落問題。古くはコザ蜂起(暴動)、由美子ちゃん事件等。多くの日本人、それら県民の苦悩を知る機会は少ない。

そんな沖縄問題を取材、有識者による徹底解説。元大手新聞-論説委員、沖縄の著名大学教諭、元市長、元県庁の幹部らが、大手マスコミが伝えない現実を徹底して解説。

さらに沖縄県知事だった大田昌秀の挑戦。元内閣総理大臣・鳩山由紀夫が「最低でも県外」と発言した真意を激白。れいわ新選組・山本太郎の驚きの国会質問も紹介する。

原発問題を描いた『朝日のあたる家』の太田隆文監督が『ドキュメンタリー沖縄戦』『乙女たちの沖縄戦』に続いて、沖縄と日本の現実に切り込んだ問題作。

 

 

 

 

 〇 私の見たまま、感じたまま  〇

ああ、そんな訳があったのか、なるほどと思わせるつくりかたはドキュメンタリー映画を越えて楽しめる。沖縄の基地において、最低でも、県外、できれば、外国へと公約していた時の総理だった。幾度も沖縄を訪ね、心情を重ねていった。だが、そんな総理すら、手玉に取る外務官僚がいた。いわゆる65海里問題である。捏造された文書で首相まで、だましにかけた。獅子の体内から肉を食いやぶる対米随従の宦官たち。

 

辺野古基地移転の大義名分も、実はその中身と言えば、本土の建設関連業者たちの利益のためであった。あのオスプレイですら物の役に立たないと言われている短い滑走路、しかも軟弱地盤で、まるで万博建設用地と同じ構造である。

 

アメリカ自身が辺野古基地ができても、普天間基地からの移転を完全に約束しているわけではないと言う。どこまでジャブジャブとアメリカに金を注ぎ込むのか、さらにはウクライナにも莫大な復興予算が込まれている。中国資本が日本の土地を取得し放題、それを放置し反中を唱えるのは自己矛盾以外の何ものもないものだ。実に馬鹿げている。

 

田崎史郎等の評論家と称する電波芸者たち。テレビやマスコミは肝心なことを何一つ伝えない。新聞もまた然りである。かつて行われていたNHKの国会中継も大幅に時間が削減されている。これは、国民を政治から目を背けさせるための道具立てである。ほとんどが観光、ドラマ、グルメ、スポーツ、レジャー、娯楽、民放もNHKも全く同じである。

 

もはや私たちは独立系メディアの作品や一次情報をもとに、自分で本質を寄せる以外にはない。これはすべてのことに言える。コロナパンデミックにも大きな仕掛けがありそうだ。テレビから離れないと、本質は何も見えてこないということを痛感している。今こそドキュメンタリー映画を見るべきだと私は思う。

 

なんと卑劣で小賢しい。もはや日本は独立国ではない。占領された日本そのままである。日本本土からも、差別されてきた。歴史が沖縄にはある。

 

昔から大阪の大正区には、沖縄からの移住者がたくさん住んできた。ところが、戦後間もない頃は、犬と沖縄人お断りの張り紙までされて、居宅も借りることができないくらいひどい差別があったと聞く。

 

日本で唯一地上戦が行われたのは沖縄である。最も悲惨な戦火にまみれた土地であるであるが、故に、平和の問題を考えるときに、その原点は沖縄を見つめるところから始めなければならない。この映画は、よく沖縄の歴史を通史としてまとめている。初心者の方もこの映画を見るだけで、沖縄県と本土、そこから果たして日本は本当に独立した国なのかということが手に取るように見えてくる。多くの人に見ていただきたい映画である。ずっしりとした見ごたえを感じることができるだろう。監督に感謝する。ありがとう。