〇 まいどおおきに〜観劇メモでおます
【メンバー】
三代目南條隆
プレジデント南條勇希
副座長一城風馬
花形一條春己
一条嵐志
一條拓真
南京弥
北條めぐみ
ほか
ゲスト實川輝那 (滝乃屋劇団若座長)
☆顔見せミニショー
☆ 狂言『大利根の兄妹』
配役
成田甚三 二代目南條隆
先生 平井左近 座長・三代目 南條隆
妹 お小夜 北條めぐみ
乙吉 一條春己
ほか
◆あらすじ◆
成田一家親分 成田甚三は三下・乙吉を使って笹川一家と喧嘩をしようともくろむがあえなく、失敗する。そのことで乙吉を手に掛けようとしたが‥止めに入ったのは用心棒の左近だった。
乙吉が荒らしを笹川一家に仕掛けるが失敗する。
訳はある成田甚三の貸しを返す為めだと言う。しかし、気質になれと兄貴が勧めてくれた。
平井左近という男は、元会津藩の下級武士で今は成田一家の用心棒として世話になっていた。
訳あって、成田の甚三の世話になり、足の不自由な妹のお小夜と二人きりで暮らしていた。
だから雇い主のヤクザの親分にお小夜を望まれたとき、兄は断固として断るのだ。
申し訳ないが妹は必ず武家に嫁がると。
この不憫な妹、おさよは左近が子供の頃、兄の不注意から柿の木から落ちて足に障害を持ってしまったのだった。兄は責任を悔いて妹だけは武家へと嫁がせようと願って生きてきた。
ところが、そのおさよは、あろうことか三下の乙吉とすでに恋仲となっでいた・・。
今、逃げる羽目になった男乙吉。一緒にさせてやりたくても向こう岸は不幸の海だ。
無念のうめきが聞こえてくるような左近の心情を名優・二代目南條隆が演じる。
乙吉をとりあえず、庇い逃がしてやるも、追っ手は迫る。妹おさよは乙吉の後を追ってでも
添いたいと切なる恋心を滾らせていた。それもわかるが、不幸にはしたくない。
左近の心は引きちぎれる思いだ。足が不自由で、好きな男も傷つき追われる身。
あゝ、なんとせんや‥でも時代を超えて妹の幸せ祈る兄の思いは不変だ。
祈りの恩人を刀を一瞬で抜いて、すぱあっと白刃が舞う。斬る。
しかも恩のある人を切った。貸元がやられ成田甚三の首がないとの知らせ。
兄貴は飯岡介五郎の屋敷にと向かう。
そして乙吉とお小夜が旅に出たのを見届けた後、追うヤクザを足止めする。
恩義に勝る、兄弟愛の物語 いくつもの見せ場をつくりつつ幕となる。
観客を魅了する芝居は千人力、南條劇団はまた、あたらしい記録を打ち立てることだろう。
☆ 口上挨拶 三代目南條隆 座長
・事前に頂いた劇団への質問に答えて